僕がまだ子供だったとき、ある晩早くに眠りに就いたことがあった。
リビングルームにいる家族の声を聞きながら、僕はベッドの中から廊下の灯りをボンヤリ見つめていたんだ。
すると突然、半透明の年老いた女の人が目の前に現れたんだ。
黄色く長いカールした髪の毛で、紫色の花のドレスを着ていた。
そして、なにより怖かったのが、顔を半分覆ってしまうほどの笑顔で、こっちをジッと見てきたことだったよ。
恐怖に駆られた僕は、なんとか叫ぼうとしたけれど声がでなくて、急いで布団をかぶって震えていた。
しばらくしたら、泣き寝入りしてしまったようだけど。
翌日、そのことを姉に話してみたら、それは守護霊だという答えが返ってきたけど、「そんなバカな」って思ったよ。
だって守護霊なら、あんな怖い笑顔を浮かべるはずがないからさ。
クラスメートに話してみたら、同じような不気味な笑顔を浮かべた人物を見かけた子が他にもいたんだ。
その子は、あの顔半分の笑顔を浮かべた10代の若い男を自宅の庭で見かけたらしい。
彼も怖くなって、すぐに家に駆け込んだってさ。
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