呪われた家系

公開日: 洒落にならない怖い話

民家

私の店には、しばしばクレーマーとして知られるお客様が来店します。彼の家族にまつわる話は非常に不気味でした。

彼の家族の歴史を聞いて驚愕しました。学生時代に父親が突然発狂し、母親を刺殺したのです。

その後、父親は自殺しました。彼は自分の車で頭を轢き潰して命を絶ったと聞いています。

さらに、育ての親である祖母が河原の石を大量に飲んで自殺しました。

祖父は何故か祖母の遺体を葬式前に庭に埋め、その後掘り起こして腕を食べたそうです。

その結果、祖父は病院に入れられ、クレーマー本人は姉と弟とともに親戚の家で暮らし始めましたが、台風の日に叔母に弟を海に投げ込まれて亡くしました。

姉は精神に異常をきたし、廃人となりました。クレーマー本人も精神に変調をきたしました。

戦後、糖尿病以外で亡くなった親戚はほとんどおらず、多くが壊死による部分切断を経験していました。

現在生きている親戚関係者全員が糖尿病を発症し、壊死した脚を切断しています。

この話を聞いたとき、私は「呪われた家系」という言葉が浮かびました。

こうした事実が存在するとは驚きでした。

しかし、何より怖いのは、こんな個人情報が田舎で広まる環境かもしれません。

この家系にまつわるさらなる調査を進めると、彼らの家系は古い呪いによって苦しんでいると言われていました。

何世代も前に起きた悲劇的な事件が原因で、その後の家族に続く呪いがかけられたとのことです。

地元の住民たちは、この家系に関する様々な噂を語り、彼らに対する同情と恐れを持っていました。

この呪いの真相は定かではありませんが、家族の悲劇的な歴史は地域の伝説として語り継がれています。


note 開設のお知らせ

いつも当ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今後もこちらでの更新は続けてまいりますが、note では、より頻度高く記事を投稿しております。

同じテーマの別エピソードも掲載しておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

怖い話・異世界に行った話・都市伝説まとめ - ミステリー | note

最新情報は ミステリー公式 X アカウント にて随時発信しております。ぜひフォローいただけますと幸いです。

関連記事

禁忌の人喰い儀式

俺の親父の田舎は、60年代初頭まで人喰いの風習があったという土地だ。 とは言っても、生贄だとか飢饉で仕方なくとかそういうものではなく、ある種の供養だったらしい。 鳥葬ならぬ…

ガラス瓶

知り合いに、瓶を怖がる女性がいます。コーラ瓶、一升瓶はもちろん醤油の小瓶も触れない。 そんな彼女に聞いた話。 ジュース容器といえばペットボトル主流の現在だけど、彼女が子供の…

トプン

昨年の秋口、暇だったので札幌の某川上流にある小さなダムに釣りに行った時のこと。 住宅地からさほど離れていない場所にあるので、休日には親子連れも来るのんびりした所なんだけど、その日…

明け方(フリー写真)

顔の見えない母親

あれはまだ自分が4歳の頃、明け方の4時ぐらいの出来事。 明け方と言ってもまだ辺りは暗く、周りはぼんやりとしか見えない。 ふと気付くと俺はベッドの上に立たされていて、母親に怒…

夜明けを待つ山

ヤマノケ — 山で出会ったもの

一週間前のことだ。娘を連れてドライブに出かけた。特別な目的もないまま、なんとなく山道を進み、途中のドライブインで食事をとった。 そこで、ちょっとした悪ふざけのつもりで、舗装され…

危険な好奇心(前編)

小学生の頃、親友二人(慎、淳也)と学校の裏山に秘密基地を作っていた。それなりに本格的なもので、板を打ち付けて雨風を防げる三畳ほどの広さの小屋だった。 放課後にそこでオヤツを食べた…

リンフォン

先日、アンティーク好きな彼女とドライブがてら、骨董店やリサイクルショップを回る事になった。 俺もレゲーとか古着など好きで、掘り出し物のファミコンソフトや古着などを集めていた。買う…

やっと見つけた

俺が体験した洒落にならない夢の話。 夢の中で俺は葬式の招待の手紙を受け取った。 それが誰の葬式か分からないが、行ってみることにした。 その家に行ってみると、俺と同じく…

田舎の上空写真(フリー画像)

小鳥子象

子供の頃に体験した不思議な話を投稿させてもらいます。 幼少の頃の記憶が元になっているので、あやふやなところもあるけどそこはご勘弁を。長いので幾つかに分けます。 ※ まず話は俺…

隠された部屋

友人が引っ越しをした。 引っ越し先は築10年の一戸建てで、そこそこの広さもある良い家だった。 だが、家賃が異常なまでに安い。周囲の物件の半分程度しかないのだ。 俺たち…