不気味な唄
公開日: 本当にあった怖い話 | 死ぬ程洒落にならない怖い話
小学生の頃の話なんだけど、友達の家に隠し部屋があった。
入った事は無かったんだけど、明らかにそこだけ壁が違った。
壁を叩くと中から唸り声が聞こえたりして怖かった記憶がある。
※
ある日、誰が一番その壁を叩き続けられるかという肝試しをする事になった。
怖かったが仲間外れにされたくなかったので渋々参加。
俺の番が回ってきて十回ほど叩いた頃だろうか…何か聞こえる。
壁に耳を当ててみると、
「ひとつあわてしなぬのち、ふたつあわてしなぬのち」
という唄が聞こえてきた。
俺はすっかり怯えて動けなくなってしまった。
そしたら友達のお爺ちゃんが走って来て、
「起こしたのか!起こしたのか!」
と凄い剣幕で怒鳴られ、すぐに神社へ連れて行かれて御祓いされた。
※
あの唄は一体何だったのだろうか…。
ちなみに友達の家は地元でもかなり古い家だった。