『零』シリーズ裏側の恐怖

夜のオフィス

ホラーゲーム『零』シリーズの柴田ディレクターは、お祓いを行わないことを信条としていました。

真の恐怖体験を提供するゲームを作るには、お祓いが逆に恐怖感を損なうものと認識していたのです。

『零~紅い蝶~』のスタッフは秘密裏に有志を集め、お祓いを試みましたが、計画は柴田に露見し見事に阻止されました。

その後も開発の過程で実際の霊現象が頻発し、柴田はその状況を満喫していました。

しかし『零~刺青の聲~』の制作にあたり、状況は一変しました。

開発チームは様々な場所で取材を実施し、スタッフの安全を考慮して、ついにお祓いを行うことになりました。

柴田は最初は反発していましたが、結局、スタッフに従いお祓いを受けることとなったのです。

その結果、予期せぬ事態が発生しました。

柴田は体調を崩し、様々な怪奇現象がスタッフの間で報告されるようになりました。

以下は『零』シリーズ開発中に報告された怪奇現象の一部です:

『zero』:

  • 会社の蛍光灯が突如として割れる。
  • 会議室のドアから、見知らぬ男の顔が覗き込む。
  • 深夜、1人で作業をしていたスタッフが何者かに髪の毛を引っ張られる。
  • 柴田の私物の中や周辺に、無数の長い髪の毛が散見される。

『紅い蝶』:

  • ゲーム内のキャラクターの台詞に、突如として「オニイチャン…」という声が入る。
  • 霊石ラジオから、男のうめき声が流れる。
  • 柴田の自宅に、白い着物を着た女が出現。
  • 柴田が夜中に突然、何者かに手を引っ張られる。
  • 幽霊を撃退するために、ファブリーズを使用。

『刺青の聲』:

  • 深夜、窓の外から聞こえる女の声が柴田を呼びかける。
  • 取材先での怪奇現象が頻発し、急遽お祓いを要求。
  • 霊感の強い声優が、アフレコ中に不可解な音を訴える。
  • 音声スタッフの自宅でガラスが突如破壊され、布団の下に破片が散乱。
  • 会社のトイレに子供の手形が現れる。
  • 他のスタッフがいない時間帯に、会社内から聞こえてくる足音。
  • 柴田の新居で、空間から突如として腕が伸びてくる現象。
  • 鏡の中に、赤い影が映り込む。

このように『零』シリーズの開発中は、数々の不可解な出来事に見舞われました。

関連記事

奴が来る

奴が来る

これは実際に起きた事件にまつわる、生存者の証言をもとにした話である。 「大雪山ロッジ殺人事件」として、過去に北海道新聞にも掲載された記録が存在する。 本稿で語るのは、その…

人が溺れてる

友達から聞いた話。 夏の暑い日の真夜中、仲の良い友達数人で海辺で花火をして遊んでいました。 薄暗い砂浜を、花火を向け合ってわーわー言いながら走り回っていると、友達の一人がい…

立ち入り禁止の波止場

友達の怖い話。 仮にK君としよう。彼は沖縄出身で、若い頃は結構やんちゃなやつ。 「本当におばけなんかいるのか? じゃあ、試してみよう」なんて言うやつだった。 例えば夜…

太平洋戦争

大東亜トンネル

これは自分が大学生だった時の話だ。 当時やんちゃだった自分は、よく心霊スポットに出かけていた。 ある日、遊び仲間の友達が「すぐ近くに幽霊トンネルがあるらしい」と教えてくれた…

白い女の話

自分は小中高と、全寮制の学校に通っていた。 凄いど田舎で、そこそこ古い学校。文字通り山の中にある。 狸もよく見かけたし、雉もいた。 裏庭に生徒が何人か集まり、許可を取…

花(フリー素材)

無念のアザ

妹が小学生の頃、家族ぐるみで仲良くしていた母子家庭のAさん親子がいました。 うちも母子家庭だったので、すぐ仲良くなったみたいです。 私は当時高校生だったので、学校やバイトで…

灯篭流し(フリー写真)

灯籠流し

小学生の頃、よくH瀬村と言う山奥にある村に遊びに行っていました。 毎年夏になると、写真好きの父に連れられて村を訪れ、村外れにある川で泳ぐのを楽しみにしていました。 私が小…

学校の校門(フリーイラスト)

校門を閉じる習慣

私の通っていた高校には、17時のサイレンが鳴ると共に、用務員の人が急いで校門を閉める習慣がありました。 まだ下校のチャイムすら鳴っていないのに正門を閉めるのです。 生徒はい…

夜の寝室(フリー素材)

霊感の強い先輩

私が中学2年生の時、同じ部活に『自称霊感が強い』先輩が居ました。 私は当時、あまりそういうオカルト的なものは信じていませんでした。 ですので、その先輩の体験した話なども半…

クリスマス(フリー写真)

塾のクリスマス企画

俺が小学生だった頃の話。 近所の小さな珠算塾(ソロバン塾)に通っていた俺は、毎年クリスマスの日の塾を楽しみにしていた。 クリスマスの日だけはあまり授業をやらずに、先生が子供…