わたしの靴がないの

太陽の光(フリー写真)

従姉妹が19歳という若さで交通事故に遭い、亡くなりました。

それから半年ほど経った頃、夢を見ました。

従姉妹の家に沢山の人が訪れ、皆それぞれ食事をしながら談笑しています。

わたしの隣には従姉妹が座り、ずっとお喋りをしていました。

その場に居る誰もが、従姉妹は死んでいる人であると解っている、という内容でした。

そろそろ宴もお開きといった頃、従姉妹がすっと立ち上がり、

「わたし、もう帰るね」

と言いました。

帰ると言ってもここは従姉妹の家なのに…と、悲しくなりました。

従姉妹のお母さんも行かないでとは言えずに、涙を堪えて

「行ってらっしゃい」

と言っていました。

全員が泣きそうになりながら玄関で見送りをしようとすると、従姉妹が突然

「わたしの靴がないの。どこ?」

と言いました。

慌てておばさんが探し出した靴は、泥のような茶色のシミで汚れていました。

靴を履くと従姉妹は悲しそうな顔で振り向き、

「ねえ、わたしどこへ帰ればいいの?」

と言いました。

おばさんは泣きながら空を指差し、

「あっちだよ」

と言いました。

朝起きて、この話を母にしました。

母が従姉妹のお母さんにそれを伝えると、

「実は事故の後、どんなに探しても靴が片方見つからなかった。

Uちゃん(わたしのこと)の夢の中でも、履かせてあげられて良かった」

と言っていたそうです。

林(フリー写真)

墓地に居た女性

霊感ゼロのはずの嫁が、5歳の頃に体験した話。 嫁の実家の墓はえらい沢山ある上に、あまり区画整理がされておらず、古い墓が寺の本堂側や林の中などにもある。 今は多少綺麗に並んで…

8ミリ映画

T先輩

高校時代、先輩と8ミリ映画をよく作っていた。 僕以外はみんな一つ先輩の仲間だったが、映画の事以外でもよく一緒に遊んでいた。 ※ みんなで撮影したフィルムが現像から上…

油絵の具(フリー素材)

風景画の中の女性

心霊写真の話はよく聞くけど、風景画に霊が入り込む事もあるのだろうか。 定年退職後の祖父の趣味は油絵だった。 描いているものは人物画だったり、風景画だったり、祭事を描いたりと…

夜の海(フリー素材)

ばあちゃんのまじない

部活の合宿で、他の学校の奴も相部屋で寝ていた時の事。 ある奴が急に魘され、布団の上でのた打ち回り始めた。起こそうとしても全然起きない。そのまま魘され続ける。 起きている奴等…

機関車(フリー写真)

電車の幽霊

埼玉の三郷に操車場跡という所があります。地図にも載っています。 心霊スポットとしては途中のお化けトンネル(化けトン)が有名ですが、体験したのはその近くの建物です。 操車場は…

体温計(フリー写真)

太いお姉ちゃん

去年の話なのだが、5歳の娘が急に高熱を出し、慌てて近くの病院へ連れて行った。 そして風邪と診断され、処方された薬を3日間飲ませていたが、症状は一向に良くならず。 『ひょっと…

葛飾北斎(フリー浮世絵素材)

カゴカキ

昔から続く怪異。 愛知県○○市。その昔、少なくとも200年以上前の話。 岡崎城の城下町は、天下を二分するほど賑わっていたらしく、駕籠を担いで人を運ぶ『カゴカキ』と呼ばれる人…

横断歩道(フリー写真)

守護

週末、飲み会で泥酔して帰った時の事。 家の前には深夜でも交通量が多く、事故の多い国道があるのだけど…。 普段は危ないから絶対に斜め横断なんてしないのに、酔った勢いでつい魔…

樹木(フリー写真)

根付

これは私が小学3年生の時に体験した話です。 当時の私の家族構成は、母方の祖父母、父母、姉、でした。 祖父の生家を建て直す事になり、壊す前に家族全員でご挨拶に伺いに行きました…

地下鉄(フリー写真)

目に見えない存在の加護

その日はいつも通りに電車に乗って会社へ向かった。 そしていつものようにドアに寄り掛かりながら外の景色を眺めていた。 地下鉄に乗り換える駅(日比谷線の八丁堀駅)が近付いて来て…