首狩地蔵

公開日: 怖い話

霧の出た山(フリー写真)

私の母が通っていた中学校の近くには『首狩地蔵』と呼ばれるお地蔵様があるそうです。

そのお地蔵様は藪の奥まった所にあって、近付くと祟りがあると言われているそうです。

実際、お地蔵様の周りを掃除してあげるために近付いた人たちが、その途端に何人か亡くなってしまいました。

そのため祖母がまだ若かった頃、近所のお寺のお坊さんが供養しようと自分のお寺の境内にお地蔵様を運んだそうです。

しかしそのお坊さんもすぐに熱病で亡くなってしまい、それ以来お地蔵様は元の場所に戻され、誰も近付かなくなったそうです。

今では誰も近付かないため、お地蔵様のある藪は荒れ放題。どこにあるかは母も正確には知らないと言っていました。

もちろん祖母の世代はどこにあるかは知っているとの事ですが、私は怖くて場所を聞く事さえ出来ません。

そのお地蔵様が何故『首狩地蔵』と呼ばれているかと言うと、お地蔵様の首から上が、何故か刀で切られたかのように無くなっているそうなのです。

袈裟懸けで切られたかのように見えるため『袈裟懸け地蔵』とも呼ばれているそうです。

その事が祟りに何か関係あるのかもしれません。

私の母の実家は、静岡県西部の農家の多い田舎にあります。

問題のお地蔵様は、桜並木の近くの藪の中にあるそうです。

静岡県西部をお訪ねの方は、桜並木の近くの藪には無闇に入らない方が良いかもしれません。

関連記事

ネットワーク

むこうがわ

Aという男がいた。世間からの評判は良い彼だったが、他人に言えない秘密があった。それはネットを渡り歩いては、グロ映像等の猟奇系のウェブサイトを覗き見るという趣味だった。よ…

高過ぎる電気代

ある新婚夫婦がマイホームを購入するため不動産屋を訪ねた。その夫婦は、少し古いが希望に合う物件を見つけることが出来た。そこは古い和風屋敷の一軒家。値段の割には良い物件。 …

第二次世界大戦(フリー素材)

再生

祖父が戦争中に中国で経験した話。日本の敗色が濃くなってきた頃、祖父の入っていた中隊は中国の山間の道を南下していた。ある村で一泊する事になり、祖父達下士官は馬小屋で寝る事…

旧東海道・関宿の町並み(フリー写真)

布団から聞こえる声

この話は母から聞いた話で、その母も祖母から聞いた話だと言っておりました。北海道のB町の近くの話。戦前か戦後、この辺りの話だそうです。 ※ この頃は物資が少なく、布団を買うに…

アカマネ

本で読んで以来、アカマネという得体の知れない物の怪の話を集めている。アカマネとは、読んで字のごとく「赤真似」。これが全国津々浦々で目撃されているらしい。俺が覚えているア…

禍垂(かすい)

昔まだ十代の時で、して良い事と悪い事の分別もつかない時の話。中学を出て高校にも行かず、仕事もせずにツレとブラブラ遊び回ってた。いつものようにツレから連絡があり、今から肝…

お屋敷(フリー写真)

お屋敷の物品回収

古い物を家主の居なくなった家から回収し、業者に売りに出す仕事をしています。一般の人から依頼があって回収する事もあるし、解体業者からお呼びが掛かって現場へ出向く事もあります。 …

肝試し

高2の夏休み。霊の存在を否定していた友達が、出ると評判の廃屋に1晩1人で泊まることに。昼間、下見をしてあまりにも汚いので寝袋を用意。晩飯の後、廃屋の前で別れたのがそいつを見た最…

飛び降り

大学時代の経験を一つ。神奈川の、敷地だけは広い某大学でのこと。講義を受けている時に、遠方の校舎の屋上から飛び降りる男を見た。俺は窓からその光景を見ていたので、驚…

六甲山ハイウェイの死神

私には「霊感」という物が全く無く、またそういった類の物も信じてはおりませんでした。「見える」という友人から霊の話を聞いていても、自分に見えないと存在が解らないし、また友人が私を…