実録・口裂け女事件

公開日: ほんのり怖い話

繁華街

1979年6月21日午前3時頃、兵庫県姫路市野里で奇妙な出来事が発生しました。

タクシー運転手が目撃したのは、腰まで垂れる長い髪の女性で、真っ赤な口が耳元まで裂けており、白い長襦袢をまとい、出刃包丁を持っていたという。

この驚くべき目撃情報は姫路署に通報されました。

出動した姫路署は、ずぶぬれで電柱の影に隠れていた元化粧品販売員、現無職のA子さん(25歳)を発見しました。

A子さんは銃刀法違反で書類送検されたのです。

しかし、この事件の背景には意外な真相が隠されていました。

A子さんと友人のグラフィックデザイナーB子(23歳)は、怪談映画を見た後で「口裂け女」のメイクを試みました。

その結果、出来上がったメイクがあまりにもリアルだったため、二人は地元のお好み焼き店の店主を驚かせるために外へ出かけたのです。

しかし、その際に雨が降り始め、B子が傘を取りに戻っている間に、A子さんはタクシー運転手に通報されたのでした。

この事件は、現実とフィクションが交錯し、予期せぬ騒動を引き起こした典型例として記憶されています。

関連記事

竹藪(フリー写真)

佐々間のおばちゃん

子供の頃は両親が共働きだったので、うちには幼い俺の世話をする『佐々間のおばちゃん』という人が居た。 おばちゃんはちょっと頭が良くなかったせいか仕事は持たず、自分ちの畑とうちのお手…

材木(フリー写真)

合いの手

俺の親父が若い時分に、山から材木を切り出す仕事をしていた頃の話。 飯場と呼ばれる山の中の宿舎で、他の作業員と寝起きを共にする仕事だったそうだ。 その中に民謡のとても上手い…

幽霊と…

5年ぐらい前、地方都市でホステスをしていた時の話。 一緒に働いている女の子で、自称霊感の強いMちゃんという子がいた。 最初は信じていなかったのだが、Mちゃんが「明日は外出し…

林(フリー写真)

墓地に居た女性

霊感ゼロのはずの嫁が、5歳の頃に体験した話。 嫁の実家の墓はえらい沢山ある上に、あまり区画整理がされておらず、古い墓が寺の本堂側や林の中などにもある。 今は多少綺麗に並んで…

大学の廊下(フリー写真)

鏡に映る私

短い話で、特に面白くも怖くもないかもしれませんが、私が中学生の時に体験した事を話させてください。 私はN県の出身で、私が住んでいる街には地元では少し有名なカトリック系の女子大が…

教室の机(フリー写真)

教室に居る子

小学6年生の二学期の途中に地方へ引っ越した。 転校をするのは初めてのことだった。 不安に思っていた僕に最初に話し掛けてきたのは、T君というクラスのリーダー格らしき人で、色々…

古民家の居間

孤独

中島らも氏のエッセイで読んだ話。 新聞の投書欄に送られて来た独居老人の手紙です。 『定年で会社を辞めてから随分経つが、ここのところ出先から帰ると居間に自分が居る、というこ…

ウサギ

ウサギの墓

小学校の頃、自分は飼育委員をしていた。 学校には鶏とウサギと亀がいて、それらの餌やりや小屋の掃除、死体の始末をするのが仕事だった。 繁殖期になるとウサギは沢山子供を産み、九…

田舎の古民家(フリー写真)

4歳年下の妹

私が中学生の時のことです。 夏休みの終わり頃、白い服を着た女の子が頻繁に家の中に現れるようになったのです。 それも昼夜問わず、私が一人の時にばかり現れるのです。 怖…

少女

喋れない幼馴染

少し長くなりますが、実体験を書き込みます。 俺がまだ小学生の頃、家の隣に幼馴染A子がいた。A子は喋ることができなかった。 生まれつき声帯が悪かったらしい……。更に、ここでは…