目の前で交通事故を目撃した
公開日: 怖い話
某ファミレスの駐車場で、交通事故を目の前で目撃したある女性の話だ。
直線道路で対向車が急に反対車線に飛び出して来ての正面衝突事故だった。
飛び出した方は軽自動車で、相手はトラック。軽自動車はトラックの下敷きになり、運転していた主婦は運び出された時には既に死亡していたそうだ。
この事故の起きた場所は同じような正面衝突が過去に3回も起きており、対向車線へ飛び出した方の運転手は何れも即死。
3人とも30代半ばの主婦で、衝突した相手は何れも大型トラックだが、少し不自然な点がある。
その場所は見渡しの良い直線で、仮によそ見や居眠りをしていたなら徐々に対向車線へ曲がって行くはずだが、急激な進路変更により対向車線へ飛び出して行くのをこの女性は目撃している。
警察に目撃証言をしたが「進路変更の仕方に不自然さはあるが、よそ見か居眠り運転以外には考えられない」と言われてしまったという。
しかしこの女性はこの直後から、たびたび変な夢を見るようになった。
その時の事故の夢なのだが、不思議なことにその女性が見た風景ではなく、軽自動車の主婦から見た風景なのだ。
トラックのナンバーまで見えるし、ファミレスの駐車場に居る自分自身も見える。
衝突する直前、誰かに腕を凄い力でつかまれて、対向車線へ飛び出して衝突するところでいつも目が覚める。
この夢はあの主婦が死ぬ直前に見た光景なのだろうか?
この夢が真実なら、あの主婦はよそ見や居眠りをしていたのではなく、誰かに…。