奇妙な風習

公開日: 怖い話 | 田舎にまつわる怖い話

冬の村(フリー素材)

これは私の父から聞いた話です。

父の実家は山間の小さな村で、そこには変わった習慣があったのだそうです。

それは、毎年冬になる前に行われる妙な習慣でした。

その頃になると、ある特定の一日だけ、一切家から出られないのだそうです。

そして、家の玄関には家族の人数分のロウソクが立てられます。ただし、火は点けません。

村のお寺の鐘が鳴ったら一気にロウソクに火を点け、蝋が溶けるまで家族でそれを見守るのだそうです。

ある年の冬の最初の頃、ある事件が起きました。

その決まりを破り、その日の内に家から出てしまった人がいたのだそうです。

その人は、その年の夏に引っ越して来た人で、あまり村に馴染めていませんでした。

その人は習慣について聞いていたはずですが、それを無視して出かけてしまいました。

次の日、その人は村から居なくなっていたそうです。

そして彼が住んでいた家は窓ガラスが全て割れ、家中泥だらけになっていました。

その他にも、家の周りには灰のようなものが円形に撒かれていたのだとか。

その異様な光景を、村人たちは恐ろしいものを見るかのように怯えながら見ていたそうです。

その日もまた同じ風習が行われました。

と言っても、その日の夜にロウソクを立てて家から出ないというものに変更されていましたが。

そして、父は二階の窓から妙な光景を見たのだそうです。

家の前の道を、青白い火の玉がユラユラ揺れながら通り過ぎて行ったのを。

今までそのような光景は見た事がなかったそうです。

そして次の日の朝、その事を両親に話すと、父親(私にとって祖父に当たる人物)は急にどこかに走って行ってしまいました。

その次の年から、その奇妙な風習は無くなってしまったのだそうです。

ちなみにあの日に居なくなった人物は、二度と村には戻らなかったそうです。

雑木林(フリー写真)

陰から覗く女の子

後輩に聞いた話。後輩は四人兄弟で、体験したのは一番上の兄貴。 その兄貴が小学校低学年の時の話です。 その日、兄貴は友達数人と近くのグランドで野球をして遊んでいた。 …

姉のアトリエ

10年程前の話。 美術教師をしていた姉が、アトリエ用に2DKのボロアパートを借りた。 その部屋で暮らす訳でもなく、ただ絵を描く為だけに借りたアパート。 それだけで住ま…

アパートのドアノブ(フリー写真)

開けて

大学進学のために上京した時の話です。 私は志望した大学に無事受かり、4月から新しい学校生活を送るため、田舎から上京して一人暮らしをする事になりました。 学校まで電車で20…

お婆ちゃんの手(フリー写真)

連れて行かれる

私が小学生の頃の話です。 小さい頃にお世話になった近所のお婆ちゃんが倒れて、寝たきりになってしまいました。 一人暮らしで、親族も居なかったようです。 当時、よく古い遊…

肋骨を掴む手

最寄の駅からおいらの会社まで自転車で通っていたことがある。 その日は仕事が結構早めに終わり、少しずつ暗くなる路地裏を自転車で家路を急いでいた。 蒼い宵闇が降りてくる。境界線…

中古のナビ

8年くらい前の体験を書いてみるよ。 中古車屋で店長をやってるダチがいるんだけど、そいつから中古のナビを安く買ったんだ。 ちゃんと名の知れたメーカーの、後付けでダッシュボード…

寝たフリ

小学校の先生Aから聞いた話。 高校の部活の合宿で、20人くらいが一つのでかい部屋に布団敷いて詰め込んで寝るってシステムだった。 練習がきついからみんな疲れて夜10時には寝ち…

インターホン

俺が5才の頃の出来事。 実家が田舎で鍵をかける習慣がないので、玄関に入って「○○さーん!」と呼ぶのが来客の常識なんだが、インターホン鳴らしまくって「どうぞー」って言っても入ってこ…

白いソアラ

群馬県の国道沿いにある中古車販売店に、白いソアラが数万円という破格の安値で展示されていた。 有名な高級車の一つであるソアラがこの価格で手に入るとなれば、当然誰かが買っていきその車…

母からの手紙

息子が高校に入学してすぐ、母がいなくなった。 「母さんは父さんとお前を捨てたんだ」 父が言うには、母には数年前から外に恋人がいたそうだ。 落ち込んでいる父の姿を見て、…