不幸の言葉

公開日: 本当にあった怖い話 | 都市伝説

ジャングルジム(フリー素材)

下駄箱に手紙が入っていたことがあります。

不幸の手紙です。

「この手紙を24時間の内に同じ文で5人に送らなければ、お前に不幸が訪れる」

と書いてあったので、家にあるコピー機で5枚刷り、5人の下駄箱に入れた覚えがあります。

しかも私に送って来たであろう子の下駄箱に、その内の一つを入れたという恐ろしい子供でした。

クラスでは不幸の手紙を持っていない子の方が珍しく、みんな面倒になってきたのか無視する子も多かったです。

悪いことはあれど怪我や病気は無かったので、みんな安心して無視するようになったある日のこと。

今度は不幸の言葉が流行ったのです。

「るすがけ」と唱えながら背中にタッチされると不幸になるという嫌な遊びでした。

逆に「すでそう」と唱えながら背中にタッチすると、その不幸が無力化するという変な設定でふざけ合っていました。

「るすがけ」=「けがする」

「すでそう」=「うそです」

という単純な仕組みなのですが、何か怖いですよね。

でも男の子にはその遊びが楽しかったらしく、嫌がる相手にもやる子が沢山いました。

しかし事件は起きたのです。

ジャングルジムでその遊びをやっていた数名の男の子の内一人が、背中をタッチされた瞬間バランスを崩し落下。

頭を3針縫う大怪我をしたのです。

その子は背中を押されたと泣いていたので、みんな本当に不幸になったんだと怖がっていました。

遊んでいた男子数名は叱られましたが、みんな反省はしていません。

何故なら落下した男の子は誰よりも高い頂上にいて、誰もその子には触れていないからです。

不幸の手紙が影響したのか不幸の言葉が影響したのか分かりませんが、あまり良くないことが起きる遊びは控えるべきなのでしょう。

関連記事

ホテルの看板(フリー素材)

海外の幽霊ホテル

この前、ニュージーランドをバイクで旅したんだ。 南島にダニーデンという町があって、そこのユースホステルは幽霊が出ることで有名なんだ。 そこの建物は50年前まで病院だったらし…

ファミレスのバイト

ファミレスでの俺のシフトは、普段は週3日で17時~22時と日曜の昼間。 肝試し帰りの客の一人が、憑いて来た霊らしきものを勝手に店に置いて行った後での出来事。 ※ マネージャー…

宿

『コ』の字の家

私の家は都市から少し離れた町にあり、日本家屋が立ち並ぶ場所にありました。 近所の噂では、元女郎宿を改築した家らしいです(改築したとは言え、かなり古い家でしたが)。 その家は…

ファミコン

ツナカユリコの呪い

ある都市伝説がゲーマーの間で囁かれている。 それは、名前を自由に変更できるRPGゲームにおいて、特定の名前に不吉な力が宿るというものだ。 主人公の名前を「ツナカユリコ」と…

余命が判る本

本や書物に関する都市伝説は様々あるが、今回はそんな書籍の中でも不気味なエピソードを紹介したい。 我々は大量の書物を購入し、それを本棚にしまう。そんな事が続くと、いつの間にか沢山の…

蝋燭

キャッシャ

俺の実家の小さな村では、女が死んだ時、お葬式の晩に村の男を10人集め、酒盛りをしながらろうそくや線香を絶やさず燃やし続けるという風習がある。 ろうそくには決まった形があり、仏像を…

電車

溜まりやすい場所

高校一年生の時、電車でヤバそうなものに出会した話。 当時ピカピカの新高校生だった俺は遠距離通学をしていて、2時間ある通学時間の内、殆どは電車に乗って過ごしていた。 もちろん…

覗き込む女の子

俺が小学校時代の担任から聞いた話。 大学の夏休みのある夜、友人から電話が掛かってきた。 その友人は俗に言う走り屋で、夏休み中はよく2人で夜中に一緒にドライブに行く仲だったの…

鳥山明ロード

漫画家の鳥山明が、不便な地元愛知県から東京へと引越しを考えると言ったところ、鳥山の莫大な税収が入らなくなる事を恐れた地元行政側が、鳥山邸の前から当時の名古屋空港の場所までの直通道路を急…

心理テスト

「心理テスト」というと、簡単に性格などを判断できる手段として、馴染みあるものだ。 しかし、それは時として犯罪者の精神鑑定で用いられる場合もあるという。 そこで、実際に犯罪者…