担任が連れてきた女の子

公開日: 不思議な体験

DSC_0040

小4の家庭訪問の時、担任が何故か同年代(クラスメイトではない)の女の子を連れてきた。

女の子は母親が居間の方で茶菓子を出して、終わるまで待たせたとは聞いてる。

俺と母親が「娘さんか?」と思いつつも担任を客間に通してで三者面談をした。

俺の授業態度やら何やら話してる内に、次の家に行く時間が迫ってたようで、時計を見て慌てた感じで話を切り上げた。

担任は切り上げた事を謝りつつ帰ろうとしたので、母親は居間の女の子を呼びに行った。

俺も連れてた女の子が誰なのか訊いてみた。

担任は「一人で来てるから近所の子じゃない?」と。

そして、そのまま次の家に訪問に行った。

軽く混乱したまま母親にそう告げに居間に行くと、母親は茶菓子を片付けながら「いないから帰ったみたい」と。

腑に落ちない内に解決したので、訳が分からないまま、ゲームでもしようと自室に行った。

適当にゲームやって晩飯食ってテレビ視て、21時を越えたので布団を出そうと収納のふすまを開けた。

そこに女の子がいた。開けてないふすま側の布団の陰に。本気で驚いて声を上げた。

父親がその声を聞いて何事か確認しに来た。

俺がその事を説明しようとしたら、後ろから女の子が「お邪魔してます」と。

問答無用でひっぱたかれた。母親も後から来てギョッとしてた。

訳が分からないまま父親に説教を食らった。

母親はその間、女の子にどういう事か聞いたのだが、単に「かくれんぼしてた」と答えた。一家三人大パニック。

とりあえず女の子は帰ったが、訳が分からない俺は、散々身に覚えの無い事で叱られた。

とにかく納得がいかないから、詳しい事情を聞いたはずの母親にどこの誰なのか聞いた。

素性は判らないが、単に遊びに来てかくれんぼしてただけ。

「一人で帰れるから、また遊びに来る」くらいしか話さなかったらしい。

そして、それっきり。未だに父母も誰なのかさっぱり。近所に住んでるかすらも。

納得いかないままずっと放置していた思い出でした。


note 開設のお知らせ

いつも当ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今後もこちらでの更新は続けてまいりますが、note では、より頻度高く記事を投稿しております。

同じテーマの別エピソードも掲載しておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

怖い話・異世界に行った話・都市伝説まとめ - ミステリー | note

最新情報は ミステリー公式 X アカウント にて随時発信しております。ぜひフォローいただけますと幸いです。

関連記事

タクシー

異世界タクシー

私の出身は宇都宮で、高校卒業後、3年制の専門学校へ行くために東京へ上京しました。夏休みのある日、赤羽駅近くの居酒屋で深夜まで飲んだ後、タクシーで家の近くの大きな公園まで帰ることにしま…

田舎の田園風景(フリー写真)

ノウケン様

ついこの間までお盆の行事だと思い込んでいた実家の風習を書いてみる。 実家と言うか、正確には母方祖母の実家の風習だけど。 母方祖母の田舎は山奥で、大昔は水不足で苦労した土地…

優しさを大切に

俺が小学校1年生ぐらいの時の話。 その頃、俺はおとなしくて気の弱い方で、遊ぶのも大体おとなしい気の合う子達とばっかり遊んでいた。 でも何がきっかけだか忘れたけど、ある時に番…

夢(フリー素材)

神隠しの夢

もう10年以上前、俺が中学校の頃の話です。 当時はしょっちゅう同じ夢を見ていまして。 左右が田んぼの長い田舎道を、一人で歩いているんですよ。 すると向こうの方から和服…

昭和のような町並みの異世界

田舎の高校に通っていた高1の夏休みの時の話をします。 部活が20時に終わり、その後23時くらいまで部室で怖い話をしていた。 さすがに遅くなったから帰るかという事になり、家が…

お寺

綺麗な飾りの下

父が友人の家に遊びに行くと言うので、私は一緒に付いて行きました。 私は小学二年生でした。父の友人というのはお寺の住職さんでした。 父達が話している間、退屈になった私は、人…

男の子のシルエット(フリー素材)

消えて行く同級生

小学校から仲の良かったAとBと自分。 高校からは学校が分かれたのだが、お互い実家は近所だったので偶に町中で会ったりしていた。 ※ しかし私が県外の専門学校へ入学し、Bが市内の…

ドッペルゲンガー

弟のドッペルゲンガーを2回見た。 1回目は自分が3歳の時。 実家は庭を挟んで本宅と離れがあるんだが、庭の本宅寄りの場所で遊んでて、そこから家の中が見る事が出来た。 居間で母が…

タイムスリップ(フリー素材)

時を隔てた憑依

最近ちょっと思い出した話がある。 霊媒体質の人には意識が入れ替わることがあるらしいけど、これは意識がタイムスリップして入れ替わったとしか思えない話。 ※ 数年前、ある人に連れ…

コンビニ

未来のコンビニ

俺が6歳の時の話だ。その頃の俺は悪戯が大好きで、しょっちゅう親に叱られていた。 いつものように「こんな家出てってやるー」と泣きながら言い放ち、家を飛び出す。でも、いつも夕飯時に…