知らない女の子

公開日: 不思議な体験

5bXly.jpg-1

東日本大震災での被害はほとんどなかったものの、津波で水をかぶった地域。

地震発生後、町内で一番高いところにある神社に避難していく途中、見慣れない女の子が猫を数匹抱えて走る姿を数多くの住人が目撃している。

小学校低学年くらいのおかっぱの女の子。

ほとんどの目撃者はその女の子に追い越されたそうだ。

当時は不思議に思わなかったが、死に物狂いで走る男性を、腕いっぱいに猫を抱えた女の子が追い抜けるものだろうか?

しかも、うちの町内は南と西が海に面しており、北は山で、東は車で30分ほど行くと隣町というどん詰まりの田舎町なもので、基本的に「知らない子供」がいることがまずない。

町内で直接の死人は出なかったが、海に近い通りなどは軒並み半壊。

しかし、浜の近くに住んでいた野良猫の多くは無事だった模様。

あの女の子は神社の神様かな?それともその手前にまつってあるお地蔵さんかな?と、地元で今一番ホットな話題として語られている。

関連記事

登山(フリー素材)

謎の救助隊

登山サークルに所属していた3人の男性が、冬休みを利用してある山に登ることを決めました。 彼らのレベルではまだ早いと言われましたが、若さにかまけて無理やり登山を決行することにしまし…

黒目

幼い頃の不可解な体験を書きます。 幼稚園に通っていたから4~6才の頃の記憶です。 小学校半ばまで住んでいたのは長屋みたいな建物で、小さな階段のある玄関が横並びに並んでました…

神社のお姉さん

友達から聞いた話なので詳しくは判らないのだけど、嘘や見栄とは縁のない子が言っていたことなので、きっと実話。 友達は霊感持ちではないが、小学生の頃に霊か神仏としか思えないものに会っ…

四つ葉のクローバー(フリー素材)

おじさんの予言

あれは11年前、某ビール会社の販促員のパートをしている時に、ある酒屋に伺った時のことです。 二回目にその酒屋へ訪問の際、お店の娘さんに 「あなたに膜のようなものが掛かって見…

田舎道(フリー写真)

ぼうなき様

ぼうなき様って知ってる? 想像以上にマイナーな行事だったので、地元から出て話題にした時は誰も知らなかった。 有名なS神社で行われる七五三の続きのような行事で、十歳前後の女の…

地下通路

裏世界へ続く道

夏の日の一件は、今でも私の心に鮮烈に刻まれている。 私が小学5年生の夏休み、近所の大きなグラウンドで昆虫のリストを作成していた際、地面に隠れている錆びついた鉄の扉を見つけた。 …

帰り道

足が欲しい

大学時代、一つ上の先輩から聞いた話。 小学4年生の頃、学校からの帰り道にいつも脇道から出てくる中年の男性がいた。 しかも常に彼女がその脇道を通りかかる時に出てきて、ぼんやり…

自動ドアが認識しない人間

大学二年の夏休みに入る少し前からだったかな…。 コンビニやらスーパーやらの入り口、とにかく全ての自動ドアが俺に反応しなくなった事があった。 それまでは普通に入ることの出来て…

田舎の風景(フリー写真)

土地神様

小学1年生の頃、毎晩0時になると、眠っていた私が突然泣き叫びながら部屋中を走り回る、という事が数日続きました。 数分後はパタっと治まり、また眠るという毎日。 その時、私の見…

戦時中の校舎

戦時中の校舎

10年前の夏休み、母と一つ上の姉と共に母方の実家に遊びに行った。 そこは集落から少し離れた山の麓にあり、隣の家まで行くのに5分は歩くような場所だった。 当時、私たち姉弟の間…