蝋燭(フリー写真)

私の地元では年に2回「お地蔵さん」という行事と言うか、お寺のお参りイベントみたいものがあるんです。

あるお寺に行き、あの世で幸せにしていて欲しい亡くなった方の名前を読み上げて、ろうそくをあげてもらうというものです。

それなりに有名な行事らしく、色々な所から参拝客が来て、最寄ローカル駅が大行列で混み合い、交通規制もされます。

何でも、亡くなってから何年間か、毎回ろうそく(お蝋と呼びます)をあげにお参りすると、人混みの雑踏の中で亡くなった方に出会える、という言い伝えがあるのです。

私は以前は年に2回、毎回行っていたのですが、大人になってからはそう予定も合わず、先日久しぶりに母と父と3人で行きました。

お寺に行くまでに歩いている時に私が、

「昔、おじいちゃん(母方)が亡くなって何年ぐらいか分かんないけど、ほんっとうにおじいちゃんにそっくりな人と、すれ違ったことがあるよ。後姿も、服装も髪型も、本当におじいちゃんだった」

と母に言ったら、母も父の弟(私の叔父・7年前に他界)が向かい側から歩いて来るのを目撃し、思わず

「○○さん!?」

と声をかけてしまったことがあるそうです。

そして通り過ぎ振り向いたらもう居なかったとか…。

しかも、亡くなった時のやつれた姿でなく、元気だった頃のふっくらした叔父だったそうです。

結構な人数がお参りに来られるので、もちろん他人の空似という可能性もあるでしょうが、もしかしたらその人混みに紛れて親族に姿を見せに来る仏さんがいるんじゃないかな、なんて思っています。