人が死ぬ数分間

公開日: 本当にあった怖い話

hdr-photography-roads-1742663-1600x1200

人が死ぬ瞬間を見たことがありますか?

私は見ました。人から魂が抜けていく数分間を。

交通事故の現場での話です。数年前のある日の朝、バイクで都心に向かう時のことです。

東京の山手通と川越街道の交わる交差点から東へ約百メートルのドンキホーテを少し過ぎた辺り、日本ケミカル建設という会社の前です。

通勤のクルマやバイクが朝の光を浴びながら都心に向かっていきます。

そこに一台のバイクと一人の青年が倒れていました。交通事故だと思い、その倒れている青年を通り過ぎてから、路肩にバイクを停めました。

倒れている青年を歩道の方に移動させなければ…と思い、そちらを見たところ、急に起き上がり、酔っぱらいがゲロを吐くように、胃の中のモノをドバーッと吐き出しました。

これでは、移動させることが出来ない。そう思った私は、119番に携帯電話で通報しました。

地番表示のプレートが無く探すのに手間取りました。今思うと、豊島区池袋本町何丁目何番何号と詳しく伝えることもなかったかと思います。

そして、その青年を見るとアスファルトに跪き、げえげえと胃の内容物を吐き出しています。

加害者は誰かと見回すと、F山通運のドライバーがどこかに携帯で連絡をしています。彼と絡んだ交通事故なのかも知れません。

青年は、地べたに突っ伏し、鼻と口からぶくぶくと泡の混じった血を吹き出していました。

これはSFXなんかじゃない!こんなに血が出たら、彼の体から血が無くなってしまう!

そう思いました。

警察にも電話をしなければ!

彼は完全に動きを停めていましたが、彼の心臓は、彼の血液を体の外に送り続けていました。

F山通運のドライバーが自分の人生が終わってしまったとでもいうような表情で、アスファルトの地面に横たわる青年を見つめていました。

地面に横たわる青年の心臓も動きを止めてしまったのか、もう口と鼻から血液が出ることはありませんでした。

半開きの眼の彼の顔の前には、大根下ろしを三角に盛り上げたような山が出来ていました。

このバイクの青年と貨物トラックのドライバーは、10分前には、こんな場面は想像もしていなかったでしょう。

私は、人の命ってこんなに簡単に消えてしまうもんなんだなと、何とも言い難い気持ちになりました。

その翌日、現場には花束や缶ビールが供えられていました。道路の舗装があり、彼が大量に吐血し吐いた彼の血が、道路に封じ込められました。

毎朝その花束を見るたび、彼の死んで行く数分間を思い出して苦しみました。

さよなら

中学生の頃、一人の女子が数人の女子から虐められていた。いつも一人で本を読んでいるような子で、髪も前髪を伸ばしっ放しで幽霊女なんて言われていた。でもさ、その子滅茶苦茶可愛…

姉からの着信

実家に帰省したある夏休み。夜中の3時に自分の部屋でネットをしていた時、私の携帯電話に姉から着信があったの。姉は廊下を挟んだ向かいの部屋にいるんだから、何か話したいのなら…

トンネルの女の子

ちょっと書かせてもらう。怖かったんだ。ほんとに怖かったんだ。20数年生きてて心霊現象なんてついぞお目にかかったことがなくてさ。怖い話は好きだけど、そんなの実際にはありえ…

オートロック

幽霊がいるって信じてないんだけど、一度だけ不思議な経験をしたことがある。今思ったら怖い体験なんだけど…。4年前、神戸に住んでいた時、警備会社でアルバイトしてた。大概夜勤…

砂嵐(フリー素材)

絶対に消えないビデオテープ

某テレビ局系列のポスプロに勤めていた時の話です。その編集所には『絶対に消えないビデオテープ』というものがありました。それは以前に心霊番組の特集を編集した際、素材のテープ…

わかったかな?

多分、幼稚園の頃だと思う。NHK教育テレビで、人形とおじさんが出てくる番組を見ていた。おじさんが「どう?わかったかな?」と言ったので、TVの前で…

為松の竹林

昔、うちの近くの山の麓に「為松の竹林」と呼ばれていた場所があった。文字通り竹林だったらしいが、戦後は住宅地になり、それを知る年寄りももう殆どいない。竹林になる前、明治・…

新築分譲

つたない文章になりますが、お話させて貰ってもよろしいでしょうか?自覚している限り、霊能力はゼロに等しいと思っている私が先日体験した話です。少し状況を整理したいので前置き…

自殺団地(長編)

高校時代、俺は10階建ての団地の10階に住んでいた。その団地は凄く有名で、別名が「ヤンキー団地」とか「自殺団地」とあまり良い名前がついてなかった。団地は10階建てと13…

文字化けメール

去年の3月の事。俺は高校を卒業し、大学へ通うようになるまでの数週間、暇を持て余してひたすら遊び歩いていた。そんなある日の夕方、友人(A)から「暇だからドライブ行こうぜ!」という…