土地にまつわる因縁話

公開日: 心霊体験 | 怖い話

abstract_dotted

知り合いの霊能力がある人の話。

普通、霊能者と言えば厳かな感じの人が多いというイメージがあるんだが、知り合いの人はそこら辺にいそうな、筋トレ好きな体育会系のおっさんなのよね。

霊的なものは見えることは見えるらしいんだけど、特段祓ったりする力があると言う訳ではないらしい。

霊能者というのは、まあ汚ない話、報酬なりで金品などを取る人が多いけど、そのおっさんは全く報酬を受け取らない。

詳しくは知らないが、医療関係の仕事に就いているらしく、休みの日に無償で視るというか相談に乗るという感じ(たまに瓦割りの実演とか見せてくれる)。

ここからが本題なんだが、去年、俺の母ちゃんが乳癌になったことが判明した時に色々あって、そのおっさんと知り合ったんだけど、その時に話の流れで母の実家の写真を見せたらしいのね。

そしたらおっさん、ブワーッと鳥肌が立って、写真に一部写っていた実家の敷地内にある納屋というか倉庫を指差し、ここがヤバイって言うんだよ。

で、まあその倉庫というのが20年くらい前まで貸し家をしていたんだけど、自殺2回全焼1回という凄まじいことになったんで、貸し家を取り壊して倉庫に建て替えたらしい。

その情報はおっさんには教えていなかったから、やべーってなった訳ですよ(そもそも実家のことを相談するために写真を見せた訳ではない。「暇な時に泊まりに来ませんか?」ということで見せた)。

おっさん曰く、何かその土地には貞子を60歳くらいにした感じの幽霊的なものが憑いているらしい。

その後で色々調べてみたら、貸し家をやっていた時に自殺した60代のばあさんと、おっさんの言う幽霊との特徴が一致しているということで更にビビった。

つまり、その自殺したばあさんが化けて出ていたということなんだが、おっさん曰くこのばあさんの幽霊は何かに操られてるに過ぎない。

もっとヤバイ霊的な存在に操られているとか言う訳ですよ。

母の実家は元地主の分家でそこそこの土地持ち農家なんだが、所有している田んぼのある一部の土地が大昔には首切り場になっていたらしく、そのことと関係あるのかなと思ってみたりしました。

まあ、その相談的なことをした後、色々あっておっさんとは疎遠になったんだが、未だにそういう土地にまつわる因縁話は放置されっぱなしで、何か怖いなと思い書き込みました。

関連記事

異国の像

中学校2年の時の話。俺の家は漁師ではなかったが海辺に住んでいた。 というか前の浜から背後の山まで狭くて細長い土地の町だったので、殆どの人が海辺に住んでいると言えるのだけど。 …

サイパン(フリー画像)

サイパンに残された日本兵

十数年前の「人事院月報」という、国のお堅い雑誌の読者欄に何故かあった話。 少し怖かったので今でも覚えています。大体下記のような内容でした。 ※ 夏休み、一家でサイパンを訪れた…

兄妹(フリー写真)

視える弟

最初に気が付いたのは、私が小学4年生で、弟が小学2年生の時。 一緒にガンダムを見ていたら、普段滅多に口を開かない大人しい弟が不意に後ろを振り返り、 「聞こえない」 と…

版画(フリー素材)

婆ちゃんの戦時中の話

昔、婆ちゃんから聞いた戦時中の話を一つ。 第二次世界大戦中、うちの婆ちゃん(サノ)が10歳の頃の話です。 ※ 婆ちゃんはお姉さんと避難のために親元を離れ、田舎の遠い親戚の家に…

そこを右

あるカップルが車で夜の山道を走っていた。 しかし、しばらく走っていると道に迷ってしまった。 カーナビもない車なので運転席の男は慌てたが、そのとき助手席で寝ていたと思った助手…

三文字

俺は、某所のある古いアパートで一人暮らしをしている。このアパートは二階建てで、各階四号室までのごく普通のアパートだ。 ちなみに俺は104号室に住んでいる。ある日、いつものスーパー…

夜明けを待つ山

ヤマノケ — 山で出会ったもの

一週間前のことだ。娘を連れてドライブに出かけた。特別な目的もないまま、なんとなく山道を進み、途中のドライブインで食事をとった。 そこで、ちょっとした悪ふざけのつもりで、舗装され…

部屋の灯り

北海道の知床の近くにある○○という町に友人と行った時のこと。 知床半島の岬を観光するにはその町からバスに乗る必要があったんだけど、田舎なだけにバスが3時間に一本で、面倒臭くなって…

河川敷(フリー素材)

昔の刑場

俺のおふくろは戦前、満州から北朝鮮の辺りに開拓移民で居たのだが、夕暮れ時に街角の十字路で1メートルを超える人魂を見たことがあると言っていたな。 ぽっかりと浮かんだ人魂は、逢魔が時…

六甲山ハイウェイの死神

私には「霊感」という物が全く無く、またそういった類の物も信じてはおりませんでした。 「見える」という友人から霊の話を聞いていても、自分に見えないと存在が解らないし、また友人が私を…