チャレンジャー号の最期

公開日: 怖い話

img_0

スペースシャトルのチャレンジャー号が爆発してから着水するまでの船内の会話が、英語でアップされていたサイトがありました。

爆発しても船員はまだ生きていて、落ちるまでの会話が怖かったです。

当時の映像では、爆発し空中分解して、船員は恐らく即死だと思ってたのですが、コクピット部分は大丈夫だったらしく、水面に激突するまでの数分はまだ生きていたらしいんです。

その証拠に、遺体を回収して調べてみたところ、コクピット内部は急減圧が起きていなかったらしいです。

つまり、コクピット部は無事で、船員は手動で気圧調整をした痕跡があったと…。

そして当時の発表では、爆発後に船内からの通信が途絶えたとの事だったのですが、実は激突するまでの音声が記録されていて、その悲惨な内容が英語でアップされてたんです。

1986年1月28日 チャレンジャー号の録音テープより転載(意訳)

以下の転載は、NASAから公式発表された録音テープ(パイロットのマイケル・スミスの「うわぁぁ!」という声で終わる)の、2秒後から始まる。

離陸の瞬間からの大凡の時間が、分と秒で示されている。

話し手の性別は、M(男)とF(女)で表されている。

T+1:15 (M) 何だ? 何が起こった? おお、何てこった!

T+1:17 (F) ああ、神さま…

T+1:18 (M) エアパックのスイッチを入れろ!エアパックの…

T+1:20 (M) 息ができねぇ…窒息する…

T+1:21 (M) マスクを外せ!

T+1:22 (M/F) (悲鳴)熱い!(すすり泣き)駄目だ、俺に言うな…神さま!それをするんだ…今…

T+1:24 (M) それを言った…俺はそれを言ったんだ…畜生!Reznik(?)が動かねぇ…

T+1:27 (M) 落ち着け!(解読不能)動かせ…

T+1:28 (F) こんな風になんか死にたくない…今、こんなところでなんて…

T+1:31 (M) 君の腕が…ああ…俺が(長い雑音、沈黙)

T+1:36 (F) もう…気絶する…

T+1:37 (M) 俺たちはまだ死んじゃいないぞ!

T+1:40 (M) まだ…(解読不能)する気なら、奇跡を(解読不能)俺に…(悲鳴)

T+1:41 (M) 彼女が…彼女は…(雑音)…くそっ!

T+1:50 (M) 息ができねぇ…

T+1:51 (M/F) (悲鳴)イエスさま!いやだ!!

T+1:54 (M) 彼女は、もう…

T+1:55 (M) 幸運が…(解読不能。「死者に幸あれ」と言おうとしたか)

T+1:56 (M) 神さま…水だ…死ぬ!(悲鳴)

T+2:00 (F) さようなら(すすり泣き)…愛してるわ…愛してるわ…

T+2:03 (M) 落ち着け!落ち着くんだ!…

T+2:07 (M) 緊急着水みたいなもんさ…

T+2:09 (M) その通りだ、前向きに考えよう…

T+2:11 (M) これより着水準備に入る…

T+2:14 (M) 馬鹿な!

T+2:17 (M) 手を出すんだ…

T+2:19 (M) お前、正気か? 俺は…俺は…

T+2:29 (M) 我らが父よ…(解読不能)

T+2:42 (M) 御名の尊ばれんことを…(解読不能)

T+2:58 (M) 主は我が羊飼いである…

我は…望むべからず…

我、死の影の谷を往けども、主は我が身を緑なる牧場に置きたもう…

我はいかなる悪をも恐れず…

我はその家を住処と為す…

T+3:15 (以降、最後まで何も録音されていない)

関連記事

家宝の銅鏡

僕の家には家宝と呼ばれるお宝が三つある。 一つは家系図。約400年前まで遡る家系図は巻物数十巻に及び、勿体振った桐の箱に収められている。 もう一つは刀。かなり昔にご先祖様が…

呪われた路線

都心と多摩地区を結び、JRのドル箱といわれている中央線。 疾走してくる電車への飛び込み自殺の多発路線としても知られている。 例えば、1995年4月から11月までの8ヶ月間に…

畑(フリー写真)

人面芋

兄夫婦の嫁さんが教えてくれた話。 兄嫁(仮名・K子さん)のお父さんは、昔から農家をしている人だった。 農家というのは、幼い頃からお手伝いをさせられるから大変だったと、K子さ…

アガリビト

山に還った者たち ― アガリビトの伝承

山は怖い。 その理由はいくつもある。幽霊、野生動物、天候の急変など、命に関わる要素がいくつも潜んでいる。 けれど、それらの中でも最も恐ろしいのは、「人間」だと俺は思う。 …

雨の音

その日は雨が強く降っていた。 現場に着き、トンネルの手前で車を脇に寄せて一時停車。 その手の感覚は鈍いほうだが、不気味な雰囲気は感じた。 恐い場所だという先行イメージ…

キャンプファイアー(フリー写真)

火の番

友人が何人かの仲間とキャンプに出掛けた時のことだ。 夜も更けて他の者は寝入ってしまい、火の側に居るのは彼一人だった。 欠伸を噛み殺しながら、 『そろそろ火の始末をして…

滝つぼ(フリー写真)

滝つぼの柄杓

17年前の1月頭、震災の一週間くらい前。俺が小学生の時の話。 お年玉でカメラを買って貰ったばかりの友達と、そのお姉さんとの三人で、カメラの練習に少し山奥の自然公園に行くことになっ…

ドルイド信仰

ドルイドとは、ケルト人社会における祭司のこと。「Daru-vid: オーク(ブナ科の植物)の賢者」の意味。 ドルイドの宗教上の特徴の一つは、森や木々との関係である。 ドルイ…

隠し部屋

20年以上前の話なのですが聞いてください。 友人が住む三畳一間月3万円のアパートに遊びに行ったときのことです。冬の寒い日でしたが、狭い部屋で二人で飲んでいるとそこそこ快適でした。…

遺言ビデオ

別れのメッセージ

会社の同僚であるKが亡くなった。 彼はフリークライミングを趣味とし、非常に熱心に取り組んでいた。休日があれば、どこかの山か崖へと向かう日々で、私とも親しい関係にあり、彼の家族と…