無頭エビの正体
公開日: 都市伝説
皆さんは無頭エビというものをご存知だろうか。
スーパーなどで買い物をする方なら知っていると思うが、調理しやすく、また鮮度を保つため頭を落としたエビのことだ。
品名には『ブラックタイガー無頭エビ』などと書かれているが、一部そうではないものが混ざっているらしい。
それが発覚したのは、2013年に食品表示偽装問題が出た際のことだ。
とあるスーパーでも食品表示名の問題に対応すべく、会社内で専門チームが組まれた。
そこで問題になったのが無頭エビだ。
それまでブラックタイガーと表示されていたエビをバイヤーに確認したところ、実は無頭エビはブラックタイガーではないと言う。それどころかエビですらないと言うのだ。
じゃあなんだという話になったが、バイヤーは口篭り、本当のことを言おうとしない。しつこく問い質したところ、しぶしぶ彼は一枚の写真を取り出した。
その写真を見た途端、メンバーの数人はその場で嘔吐し、一人の女性は過呼吸に陥るなど大パニックになったらしい。
その写真に写っていたものは、体は確かにエビにそっくりだったが、頭部が非常に不気味でおぞましい姿をした昆虫の仲間だったらしい。頭付きはグロテスクで売れないので、外して販売していたのだ。
結局、無頭エビの正体を明かすと会社自体が潰れかねないとの判断で発表は見送れられたが、チームのメンバーは未だにエビを食べることが出来ないらしい。