廃ホテルで消えた記憶とNの行方
四年前の夏、山奥の河原でキャンプをした友人Nと俺は、深夜に廃ホテルへ向かった。非常階段をのぼる女の人影、黄色い白衣の誰か、そして途切れた記憶。廃ホテルで消えた記…
四年前の夏、山奥の河原でキャンプをした友人Nと俺は、深夜に廃ホテルへ向かった。非常階段をのぼる女の人影、黄色い白衣の誰か、そして途切れた記憶。廃ホテルで消えた記…
幽霊はいない、とAは言いました。光を反射する物体がなければ何も見えないからです。その理屈を確かめに、廃業した山あいの診療所へ入り、ポラロイドで三枚だけ撮りました…
フリーの調査員だった俺が、出版社の依頼で向かった山奥の廃墟ホテルの調査。噂の事件は記録に存在せず、夜の撮影で、同僚の声が奥の部屋から呼ぶ。壁の色の違う部屋で起き…
十代の頃、十万円の前金と引き換えに、山奥の廃墟でひと晩を明かしました。壁も天井も真っ黒に焦げているのに、地下の浴槽の内側だけが白いタイルのままです。縁には、指の…
北関東の盆地の町のはずれに、赤煉瓦の製糸工場の廃墟があった。小学三年の夏、私たちは三人でそこへ入り、闇の奥から聞こえたため息に追われて逃げ出した。三十年後、母は…
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