年賀状をくれる人

公開日: ほんのり怖い話 | 不思議な体験

stalker-001-1024x782

高校生の時から今に至るまで、十年以上年賀状をくれる人がいる。

ありきたりな感じの干支の印刷に、差出人の名前(住所は書いてない)と、手書きで一言「彼氏と仲良くね!」とか「合格おめでとう!私も頑張るよ!」とか添えてある。

ただ、私はその相手の事を全くと言って良いくらい知らない。

中学の時に同じクラスだった事はあったが高校は別だし、多分中学でも話した事はなかったと思う。

不思議なのが、「彼氏と仲良くね!」の時に私に彼氏がいた、「合格おめでとう!」の時、私がある資格試験に受かっていた、という点。

適当に書いたにしては、私の私生活と妙に合致する。

更に不思議な点、というか不思議を通り越して怖いのが、私は大学入学時に実家を出て他県で一人暮らしだったのに、大学生の間はその年賀状が、実家ではなく一人暮らしのアパートの部屋に届いていた点。

これが異性からなら警察にも行っただろうけど、女が女に年賀状送りつけるくらいの事で警察はなあ……と今まで放っている。他に何か実害があるわけでもないので。

ちなみに中学の同窓会に行った時、本人が見当たらないので周りに聞いたら、本人と同じ高校に行った中の数名が辛うじて名前と顔を憶えていたくらいで、高校の後の動向は誰も知らなかった。

関連記事

キジムナー

あまり怖くないが不思議な話をひとつ。 30年くらい前、小学校に行くかいかないかの頃。 父の実家が鹿児島最南端の某島で、爺さんが死んだというので葬式に。 飛行機で沖縄経…

タクシー(フリー写真)

契約書の拇印

俺の親父の話を書きます。 親父はタクシーの運転手をしています。 夜中2時を過ぎた頃だったそうです。40代くらいの一人の男性が病院から乗って来ました。 行き先は違う近…

玄関(フリー写真)

ただいま

俺が高校生だったある深夜、母が部屋に来て起こされた。 祖母が亡くなったということだった。 俺の実家は新潟県で、祖母は二年程前までは一緒に過ごしていたが、容態が悪くなってか…

戦時中の校舎

戦時中の校舎

10年前の夏休み、母と一つ上の姉と共に母方の実家に遊びに行った。 そこは集落から少し離れた山の麓にあり、隣の家まで行くのに5分は歩くような場所だった。 当時、私たち姉弟の間…

地底世界

小学校2年生の頃の話。 山に囲まれた田舎に住んでいたんだけど、学校の帰り道で知らないおじさんとおばさんが俺に話しかけてきた。 知らない人には付いて行ってはいけないと言われて…

古民家(フリー写真)

三階のトシ子ちゃん

春というのは若い人達にとっては希望に満ちた、新しい生命の息吹を感じる季節だろう。 しかし私くらいの年になると、何かざわざわと落ち着かない、それでいて妙に静かな眠りを誘う季節であ…

時間停止

小学生の時の話。 昼休みの校庭で、10秒ほど周囲が1/10秒シャッターで写真を撮ったように止まったことがあった。 単に止まったのというのは少し違う。慣性の法則を無視してピタ…

もっさん

うちの病院のカテーテル室(重症の心臓病患者の処置をする場所)には、もっさんと呼ばれるものが出る。 もっさんは青い水玉模様のパジャマを着ており、姿はぼさぼさ頭の中年だったり、若い好…

峠

イキバタ

友人は「俺って社会不適合者だよね!」と笑いながらタバコを吸う。 現在高校生やり直し中の通称「イキバタ」さん。行き当たりばったりを略しての渾名らしい。 俺はもう卒業したのだが…

綺麗に揃えられる靴

小学校の頃、近所にお化け屋敷と言われている家があった。 まあ、実際は屋敷という程でもない少し大きめな日本家屋なんだが、小学生の言うことだしな。 その日は両親共に帰宅が遅くな…