神様の訪問

公開日: ほんのり怖い話 | 不思議な体験

居間のブラウン管テレビ(フリー写真)

小さい時は親が共働きで、一人で留守番をする事がよくあった。

特に小学校の夏休みなど、日中は大体一人で家に居た。

小学4年生の夏休みの事だ。

トイレに行って居間へ戻ったら、知らないお爺さんが座って勝手に麦茶を飲んでいた。

「誰?」

と聞いても答えない。

ちょっと怖いから自分の部屋で漫画を読み、暫くしてから戻ったら、もう居なかった。

それから何日かに一回というペースで来た。

トイレに行ったりテレビに夢中でいたら、いつの間にか部屋に居る。そして勝手にお茶を飲んでいる。

慣れてくると全然怖くはなく、何となく居るのが当たり前になった。

ある日、また来て勝手にお茶を飲んだ後、いきなり

「お前、何か願い事あるか」

と言われた。

「お母さんに家に居て欲しい」

と答えたら、

「そうか」

と言って消えた。

その日の夜、帰宅した父は

「父さん偉くなったぞ!」

と私たち家族に報告した。

当時はよく解らなかったが、父はこの日、異例の昇進が決まって給料も跳ね上がった。

その後、秋になって母の妊娠が発覚し、父の収入も増えたからと、母は退職して専業主婦になった。

ぬらりひょんという妖怪を知ったのはかなり後になってからだったが、あれはもしかしてぬらりひょんだったのだろうか。

でも、ぬらりひょんは願い事を叶える妖怪じゃないみたいだしなあ……とも思う。

何者にせよ、良い奴だったんだと思うけど。

死臭

人間って、死が近づくと死臭がするよね。 介護の仕事をしていた時、亡くなるお年寄りは3、4日前から死臭を漂わせてた。 それも、その人の部屋の外まで臭うような、かなりハッキリした臭い…

バンザイ

何年か前、仕事の関係でマレー方面へ行った時の話だ。 その日、仕事も一段落したので近くにある大きな公園で一休みをしていた。 公園と言っても遊具は無く、ただ異常に広い原っぱが広…

皺のある手(フリー写真)

青いみかん

小学2年生まで自分は感情の起伏の無い子供だったらしく、両親がとても心配し、よく児童相談所や精神科のような所へ連れて行っていた。 その時も面倒臭いとも楽しいとも思った事は一切無く、…

狐(フリー画像)

狐の加護を受ける家系

自分の家には、呪いと言うよりは加護みたいなものがあるらしい。 その内容は、何故か取引相手や仕事仲間が事故に遭わなくなったり、病気が治ったり出世したり、良縁に恵まれたりするというも…

謎の駅と老人の地図

俺は5年前、大学1年の時に重い精神病を患った。 最初は何となくやる気が起きないことから始まったんだが、そのうち大学の構内とか、人込みの中とかで、俺の悪口が聞こえるようになったんだ…

登校する小学生(フリー写真)

モウキカナイデネ

この話を誰かに話す時、 「確かにその話、滅茶苦茶怖いけど、本当かよ?」 と言われる事がある。 霊が出て来るような話の方が、余程現実味があるからだ。 これは俺が実…

田舎の夜(フリー写真)

田舎の不思議な行事

これは今から約15年前、南伊豆の小さな村で私が実際に体験した、怖いと言うより少し不思議な話です。 小学3年生の夏。私たち家族(父・母・私)は、お盆休みを伊豆のK村という場所で過…

ドア(フリー写真)

隠れたドア

中学生の時、腕を骨折して通院している時期があった。 ある日、病院内でジュースを買おうと、通路の行き止まりにある自販機まで行くと、二つあった自販機の横の壁にドアがあることに気付いた…

教室(フリー素材)

M君の記憶

中学二年の終わりに引っ越す事になった。 引っ越しの前日、家の前を同級生のM君がブツブツ独り言を言いながら歩いているのを見つけた。 M君とは幼稚園から中学二年まで同じ学校で、…

家族

俺の職場の先輩の話。面倒見がいいし、仕事もすごいってほどじゃないけど正確で取引先からも指名で仕事が来たりする。 ただ、ちょっと困ったとこは異様に家族のことを大切にしてること。 …