親猫の導き

公開日: 心霊ちょっと良い話

猫(フリー写真)

アパートで一人暮らしを始めた頃、アパート周辺を猫の親子がうろついていた。親猫と仔猫四匹。

私はどういう訳か親子に懐かれた。

アパートでは飼えないので下手に餌をやるのは避けていたが、偶に撫でてやったりしていた。

ある日の夜、玄関のドアからカリカリ音がする。開けてみたら親猫がいた。

猫はにゃーにゃー鳴いて、どうも『付いて来い』と言っているように見えた。

取り敢えず外に出ると、親猫はアパート前の道路に出て、角を曲がった。

行ってみると、怪我した仔猫らがうずくまっていた。

びっくりして更に近寄ると、仔猫の陰にぐったりした親猫が。

もう『アパートじゃ飼えない』などという理屈は吹っ飛んでしまい、私は猫五匹を抱えて近所の動物病院へ走った。

獣医さん曰く、車に轢かれたようだ。

幸い仔猫は皆命に別状は無かったが、親猫は既に死んでいた。

私が見ても即死じゃないかと思う程ボロボロで、少なくとも私の所まで歩いて来られる状態ではなかった(足が二本ズタズタになっていた)。

霊だか生霊だか分からないが、親猫は仔猫を助けて欲しくて私を頼って来たように思えた。

翌日、私は大家さんに頭を下げ、仔猫の里親が見付かるまで飼う許可を貰った。

一匹は私の実家、一匹は友達の家に貰われて、残り二匹は今も元気に部屋で運動会中です。

油絵の具(フリー写真)

母の想い

子供の頃、家は流行らない商店で貧乏だった。 母がパートに出て何とか生活できているような程度の生活だ。 学校の集金の度に母親が溜め息を吐いていたのをよく憶えている。 別…

愛猫の最後の挨拶

うちの両親が体験した話。 もう20年も前の夏のことです。 私達兄弟が夏休みを利用して祖父母の家に泊まりに行っていた夜、当時とても可愛がっていた猫がいつまで経っても帰ってこな…

犬(フリー写真)

愛犬の不思議な話

小学生の頃、ムギという名前の茶色い雑種犬を飼っていた。 家の前をウロウロしていたのを父が拾ったのだ。その時は既に成犬だった。 鼻の周りが薄っすらと白い毛に覆われていたので、…

ろうそく(フリー写真)

お盆の不思議体験

怖くはないけど、お盆が来る度に思い出す不思議な話。 今から10年程前、長男が4才の時の夏。 俺達家族は例年通り、俺の実家に帰省していた。 父は10年以上前に事故で亡く…

カナちゃんのメッセージ

ここでの俺は神楽と名乗ることにする。 断っておくが、本名ではない。 今はサラリーマンをしているが、少し前までは神楽斎という名で霊能者をしていたからだ。 雑誌にも2度ほ…

女性の後ろ姿(フリー写真)

ドライブの夢

3年前に昔の彼女が死んだ。信号無視の車に轢かれ、打ち所が悪かったのだ。 当時は既に別れていたから、友人から聞き葬式には出席できた。 復縁して別れた彼女だったのだが、一回目…

優しさを大切に

俺が小学校1年生ぐらいの時の話。 その頃、俺はおとなしくて気の弱い方で、遊ぶのも大体おとなしい気の合う子達とばっかり遊んでいた。 でも何がきっかけだか忘れたけど、ある時に番…

空(フリー写真)

爺さんの教え

学生の時、爺さんが末期癌でこの世を去った。 悲しかった。ただ、葬式では泣かなかった。泣けなかった。 「人前で泣くな」 が爺さんの教えだったから。 ※ 数日後、母か…

おばあさんの手(フリー写真)

嫁姑

10年程前、祖母が死去。死因は肺炎。寝たきりの老人の方には多いらしい。 祖母は亡くなる三年程前から痴呆が始まり、徘徊したり家中で排泄したり大声を出したり、それは大変だった。 …

綺麗な少女

夏が近くなると思い出すことがある。 中学生の時、ある夏の日のことだ。俺は不思議な体験をした。 夏休みを迎えて、同世代の多くは友達と遊んだり宿題をやったりしていただろう。 …