犬との結婚

公開日: ほんのり怖い話 | 世界の謎

犬

インドには約12億人の人々が暮らしており、その中には様々な信仰や伝統を持つ人々がいます。2012年、あるインド人男性の奇妙な行動がネット上で話題となりました。この男性、セルバ・クメールは、自らにかかった「犬の呪い」を解くため、一風変わった方法を選びました。

セルバ・クメールは自身が犬の呪いに苦しんでいると信じており、その呪いを解くために、近所の野良犬を捕まえ、ヒンドゥー教の儀式に則って結婚式を挙げました。彼によれば、この結婚式によって呪いが解けたと言います。

この話はアメリカのニュースサイトにも取り上げられたことがあります。しかし、一体セルバ・クメールに何があったのでしょうか?

彼が呪いを信じるようになった背景には、彼自身の過去が関係しています。若い頃、セルバ・クメールは遊び半分で石を投げ、誤って二匹の犬を死なせてしまったのです。その後、彼の人生には不幸が続き、これが犬の呪いだと確信に至りました。

セルバ・クメールは、この呪いを解くために、犬への償いとして自分の全てを捧げる必要があると考え、犬との結婚を決意しました。日本人の感覚では理解しがたいかもしれませんが、インドには動物と結婚して呪いを解くという風習が存在するのです。このような風習は、インドの多様な文化の一端を示しています。

関連記事

郵便受け

『Y』

ある日、私の一人暮らしのアパートの郵便受けに『Y』という名前が汚く鉛筆で書かれていた。 私の苗字のイニシャルは『Y』ではない。 不思議に思ったが、いちいち私の部屋の3階か…

女性のシルエット(フリー素材)

イトウ

高校から現在にかけて、俺の周りをウロチョロする謎の同級生がいる。 高一の時に言われたのが一番最初。夏休み明け直後の日だったのだが、いきなりクラスの奴に 「イトウって知ってる…

浅間神社の氏神様(宮大工4)

とある秋の話。 俺の住む街から数十キロ離れた山奥にあるA村の村長さんが仕事場を訪れた。 A村の氏神である浅間神社の修繕を頼みたいという。 A村は親方の本家がある村であ…

お婆ちゃんの手(フリー素材)

牛の貯金箱

小学生の頃、両親が共働きで鍵っ子だった俺は、学校から帰ると近所のおばあちゃんの家に入り浸っていた。 血縁者ではないが、一人暮らしのばあちゃんは俺にとても良くしてくれたのを覚えてい…

朝日(フリー写真)

幽霊と酒

母の同僚のおじさんが釣りに行った時のこと。 朝早く車で出掛けて行き、朝日が昇るまで車の中で焼酎を飲んで暖まっていた。 いつもは待ち時間用の小屋みたいな所で過ごすのだけど、そ…

頭蓋穿孔

トレパネーション。 頭に穴をあけて脳を解放することで血流量を増やし、脳を活発化させて、日々の倦怠感から解放し、多幸感を得ようという医学界では認められていない施術。 太古から…

団地

団地の謎のおばさん

母がまだ幼かった頃、一家で住んでいた団地での不可解な出来事です。 ある日、母と母の姉(私の伯母)が外で遊ぶために家の階段を降りていました。一階の団地の入口に、見知らぬおばさんが…

寝室(フリー背景素材)

ムシリ

私の家系の男は全員『ムシリ』という妖怪が見える。 正確には、思春期頃に一度だけ会うものらしい。 おじいさんの話だと、夜寝ていると枕元に現れ、家系の男の髪の毛を毟り、食べるの…

公園(フリー素材)

視える子

7歳の長男の話です。 長男は所謂『視える子』らしいのですが、彼から聞き出す話のことごとくが、一般的な霊感体験談からズレていて興味深いのです。 長い髪の女や不思議な子どもな…

クロスロード

1930年代に実在した伝説のブルースギタリストのロバート・ジョンソン。アコースティック・ギター1本で弾き語りをして、アメリカ大陸中を渡り歩いた。 最初の頃の彼のギターテクニックは…