13体の死体と老婆

公開日: 心霊体験 | 怖い話

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小学生の頃に保健の先生に聞いた話だけど、岐阜の民家であったゾンビ事件は怖かった。

その村は岐阜の小さな村で人口も少ないため、家同士が隣接しておらず、隣の家との距離は100メートルほど離れていました。

ある雪の日、休憩させてもらおうと思い空家に入ったら老婆がいました。

老婆に案内され二階に行ったら、老婆が消えてしまいました。

仕方ないので一階に戻り気味が悪いので帰ろうとすると、一階の畳の真ん中で老婆がカマを持って立っていました。

急いで逃げて入り口まで辿り着き、戸を開けようとするもなぜか開きません。

そうこうしているうちに老婆に手を掴まれました。

さっきまでは暗くて気づかなかったのですが、その老婆はよく見ると肌が腐っていて、生きているとは思えませんでした。

そしてその老婆は言いました。

「よく聞け!ここには13体の死体が眠っている。供養しろ!さもなけりゃ、おまえを殺す」

そう言われた後、気を失ってしまいました。

どれくらい経ったか目が覚めて夢かもしれないと思い帰ろうとしたら、畳の真ん中(老婆が立っていた場所)に染みがありました。

そしてその畳をひっくり返したら、畳の下に人骨が綺麗に並べてありました。

よく見ると人骨は14体ありました。14体目はさっきの老婆だったんです。

怖くなって家に帰り事情を話し、村人全員で空家に行ったら染みのある畳の下に13体の人骨がありました。不思議なことに老婆はそこにいませんでした。

それから村ではその空家を取り壊して、空家のあった場所に染みの付いた畳を祀ったそうです。

今は畳の代わりに石碑が置いてあるそうです。

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