疫病神

Hoodoo-Vision,-Kurt-Wiscombe-2011

20年くらい前、高校生の時一人で留守番をしていたら、インターホンが鳴った。

出てみると、乞食みたいなのが立っていて「この家には死神がついている」と言い残して立ち去っていった。

それからしばらくして、父親が交通事故、母親が胃ガン、弟は野球部の練習で打球を左目に受け失明寸前、妹は中学でいじめられて不登校になり、祖父のボケがひどくなるなど、死人こそ出なかったが、家中めちゃくちゃだった。

乞食のことは誰にも喋ってなかったのだが、言ってることがあたったのではと内心おびえていた。

次は俺の番かと思っていたが、何事もなく20年が過ぎた。

今年の正月に実家に帰った時、父親と酒を呑みながらその話をしたら、遠くを見るような目で「それは本物の疫病神だったのかもしれんな」と呟いていた。

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