洒落にならない怖い話

小学生の友達が消えた日 ― 未解決の夏の事件

これは、まだ解決に至っておらず、現在も進行中の事件です。 当初はプロの探偵に依頼していましたが、警察沙汰に発展するかもしれず、あるいはそうならないかもしれな…

続きを読む

ゲームソフトと母子の最期

約10年前のことです。 私は地元のゲームショップでアルバイトをしていました。 ある晩、閉店間際の静かな時間帯に、突然ひとりの年配の女性が店に駆け込んできまし…

続きを読む

ヒサユキの記憶 ― 鬼を生んだ女性の話

こんな所でヒサユキの名前に会うとは、実際のところ驚いている。 彼女の事について真相を伝えるのは私としても心苦しいが、だがこの様に詮索を続けさせるのは寧ろ彼女…

続きを読む

サイフの持ち主は

これは今から7年ほど前、私が一人暮らしを始めたばかりの頃の話です。 高校を卒業し、就職と同時に実家を出て、徒歩30分ほど離れた土地で初めての一人暮らしを始め…

続きを読む

山に還った者たち ― アガリビトの伝承

山は怖い。 その理由はいくつもある。幽霊、野生動物、天候の急変など、命に関わる要素がいくつも潜んでいる。 けれど、それらの中でも最も恐ろしいのは、「人間」だ…

続きを読む

祭祀 ― 封印された神と“繋がった者”

近所に家族ぐるみで懇意にしてもらってる神職の一家がある。 その一家は、ある神社の神職一家の分家にあたり、本家とは別の神社を代々受け継いでいる。 うちも住んで…

続きを読む

千寿江 ― 遺された名の呪い

もう色々済んだから、書かせてくれ。かなり長い。 父親には妹がいたらしい。俺にとっては叔母に当たるが、叔母は生まれて数ヶ月で突然死んだ。原因は不明。 待望の娘…

続きを読む

地下の井戸 ー 消えた若頭

これを書いたら、昔の仲間なら俺が誰だか分かると思う。 ばれたら相当やばい。まだ生きてるって知られたら、また探しにかかるだろう。 でも俺が書かなきゃ、あの井戸…

続きを読む

末代までの呪い

これは私自身の実体験です。 …と言っても、正確には“まだ終わっていない”話なのですが──とにかく、聞いてください。 ※ 私は現在23歳、介護士として働いてお…

続きを読む

裏S区 ー 憑くモノ、祓う者

※本作品は実話をもとにしたフィクションです。 九州のある地域の話。 仮だが、S区という地域の山を越えた地域の、裏S区って呼ばれている地域の話。 現在では裏と…

続きを読む

ハカソヤ ― 封じられた祝詞

これは、私の母の故郷に伝わる、ある特異な風習についての話です。 ごく最近になって知ったのですが、母の実家がある集落には、「ハカソヤ」と呼ばれる、女性だけに伝…

続きを読む

辿静祭の禁を破った村

俺はある山奥の村で生まれ育った。 人口は百人程度、村に学校は無かったから、町の小中学校まで通って行っていた。 村人のほとんどは中年の大人や高齢の方で、一部の…

続きを読む

別れのメッセージ

会社の同僚であるKが亡くなった。 彼はフリークライミングを趣味とし、非常に熱心に取り組んでいた。休日があれば、どこかの山か崖へと向かう日々で、私とも親しい関…

続きを読む

消えた声、風の中から

高校2年の夏休みのことだった。 霊の存在など信じないと豪語していた友人が、地元で“出る”と噂されていた廃屋に、ひと晩ひとりで泊まってみると言い出した。 その…

続きを読む

千枚通しの謎

警察には未公開の事件が多数存在すると言われていますが、その中の一つに「TS事件」と銘打たれた事件があります。この事件は今から7年前、千葉県内で発生した連続殺…

続きを読む

ネットカフェの隅で

少し前のことだ。俺は三日間連続でネットカフェを利用していた。 とはいえ、36時間以上の連続利用は禁止されているため、一度強制的に追い出される仕組みになってい…

続きを読む