バグダット電池

公開日: 世界の謎

Physics-Book-for-Boing-Boing-2

現在のイラク、バグダッドで製造されたとされる土器の壺である。

電池であるという意見と、そうではないとする意見が存在するが、もしこれが電池として使われたのであれば、電池が発明されたのは18世紀後半であるから、これはオーパーツ(時代錯誤遺物)と言うことができる。

発掘当時は用途が不明の出土物であったとされているが、電池メーカーのボッシュによる復元実験で電解液として酢やワインを用いた結果、電圧0.9〜2ボルト程度で発電された。

パルティア時代にも使用可能な電解液とされる液体が次々に試され、作製されたレプリカにおいて、微弱ながらもそれらが実際に電流を発生させることが示された。

ただしこの実験は発見された状態と違い開放状態で、それも原理だけを復元した(壷やシリンダーを復元したわけではない)状態で行われており、発見時と同じくアスファルトで口を閉鎖した場合はすぐに電流が止まってしまう。

使用目的としては、電解液にブドウジュースを用いた実験にて、シアン化金の溶液に浸した銀製品を数時間で金メッキ加工させることに成功しており、装飾品に金や銀のメッキを施す為の道具とする説が提唱されたが、電気を使わずとも水銀アマルガム法などでメッキを施す方法は古くから知られており、根拠としては薄い。

他にも、呪文が書かれた壷と共伴したことから、感電による宗教体験を演出する装置や、電気療法のための装置という説など諸説あるが、真の目的は不明とされている。

関連記事

神々の戦争

青森は霊界に最も近い場所

私は青森県の黒石市に住んでいる。 青森という土地には、霊感のある人や、いわゆる霊能力者が驚くほど多く存在している。 ※ 父が亡くなった際、火葬場に親族が集まり、僧侶…

マリー・セレスト号事件

1872年11月5日、マリー・セレスト号という2本マストのアメリカ船が原料アルコールを積んで、ニューヨークからイタリアのジェノバに向けて出港した。 この船に乗っていたのは、ベンジ…

前世の記憶を持つ3歳児

数々のミステリーを紹介する YouTube動画チャンネル「Strange Mysteries」によれば、なんと「前世の記憶」を持つ少年がいるという。 しかも、数世紀前の話ではなく…

カスパー・ハウザー

ドイツの今もって不明な素性の孤児。 16歳頃に保護されるまで長期に渡り牢獄に閉じ込められていたため、その性質上しばしば野生児に分類される。 発見後に教育を施されて言葉を話せ…

前世を詳細に語る幼児

「前世」というものの概念すらないであろう幼い子が、突然それを語り始めて親を驚かせたという話が稀にある。 米国では今、オハイオ州の幼い男の子が自分の前世を語り、それが1993年に起…

ペガサス計画

CIA(中央情報局)とDARPA(国防高等研究計画局)が中心となったアメリカの極秘の時空トラベルプロジェクト「ペガサス計画」をご存知だろうか? タイムトラベル技術を応用して月や火…

話しかけてきた人影

私の祖母は、亡くなるまでに何度もこの話をしていた。それは、私の父がまだ赤ん坊だったときのこと。 ロンドンが空襲に遭い、住む家を破壊されてしまった祖母は、友人の家に身を寄せることに…

犬

犬との結婚

インドには約12億人の人々が暮らしており、その中には様々な信仰や伝統を持つ人々がいます。2012年、あるインド人男性の奇妙な行動がネット上で話題となりました。この男性、セルバ・クメー…

バズビーの椅子

1702年、イギリスの北ヨークシャー州、サースク村に住むトーマス・バズビーは妻の父親を殺害した罪で絞首刑に処され、殺人犯としてその一生を終えた。 彼には生前、長年愛用した椅子が一…

頭蓋穿孔

トレパネーション。 頭に穴をあけて脳を解放することで血流量を増やし、脳を活発化させて、日々の倦怠感から解放し、多幸感を得ようという医学界では認められていない施術。 太古から…