瀧廉太郎『憾(うらみ)』

公開日: 都市伝説

5294186484_4eae4b97a8_b

瀧廉太郎(たき・れんたろう)という人物をご存知だろうか。

日本に於いて最も早く日本語によるオリジナル唱歌を作った一人だ。

「荒城の月」「箱根八里」「花」「お正月」「鳩ぽっぽ」など、日本人では知らない方はいないだろう。

だが、彼が不遇の人生を歩んだ事について知る方は少ない。

当時、瀧は多くの唱歌を作り人気を博した。

だが、その活躍に眉をひそめる者達がいた。それは当時の文部省に関係する人物達だ。

若くして才能に溢れる瀧に嫉妬と恐れを抱いた彼らは、ついには瀧に無理矢理ドイツ留学を命じた。

元々体が強くなかった彼は渋々ではあったが、留学を決意。

類稀なる才能で、留学先でもその花を開かせようとしていた矢先、突然結核を患ってしまった(今現在でもこれは仕組まれていたと見る動きもある)。

失意の中、帰郷した瀧ではあったが、それから23才の若さでこの世を去るまで数多くの作品を作った。

ところが、政府は瀧の病気を理由に、その多くの作品や身の回りの物を焼却処分した事が判っている。

瀧はこれまで受けた仕打ちと死後の対応を予感していたのか、一番最後の作品として『憾(うらみ)』というピアノ曲を作っている。

声楽作品しか作ってこなかった瀧が、なぜ最後の曲にピアノ曲を選んだのか。

ひょっとするとそこには言葉として残せない憎悪のメッセージが、暗号のように隠されているのかもしれない。

関連記事

キミアキ君

某県のある中学校の卒業生の間で語り継がれている、こんな噂を聞いた事があるだろうか? あるクラスの「キミアキ君」は、出席簿の名前欄に「キミアキ」と書かれているだけで、苗字の欄は空白…

人面犬

9月頃、旅行で東北のある県に行った。ついでに遠い親戚に顔を出す事になった。 結構な田舎で従姉妹夫婦と子供、旦那の両親が同居してて俺は初見で挨拶したりしてた。 お父さんが熱帯…

ハイド君

今でも不思議で訳が解らないんだけど、俺の幼馴染が遭遇した話を書きます。幼馴染は女なので、名前は仮にA子とします。 もう5年前になるけど、A子は当時23歳だった。そこそこ美人なんだ…

白いソアラ

群馬県の国道沿いにある中古車販売店に、白いソアラが数万円という破格の安値で展示されていた。 有名な高級車の一つであるソアラがこの価格で手に入るとなれば、当然誰かが買っていきその車…

雨(フリー素材)

ひきこさん

ひきこさんの本名は「森妃姫子」と言い、元々は背が高く良い子だったそうです。 しかし学校で同級生に虐められるようになり、自宅でも親による虐待に苦しんでいました。 特に学校では…

自殺の聖歌『暗い日曜日』

1936年2月、ハンガリーのブダペスト市警が靴屋主人ジョセフ・ケラーの死亡現場を調査中、奇妙な遺書を発見した。 自殺したケラーが書き残したその走り書きのような遺書には、とある歌の…

ネス湖(フリー写真)

ネッシー伝説の終焉

20世紀、世界中で実在が信じられてきた伝説のUMA。それがスコットランドのネス湖に生息しているとされていたネッシーである。 首長竜の生き残りではないかと囁かれており、数々の観光客…

ゲーム

名前入力が招く霊障の噂

近年、インターネットを中心にある奇妙な噂がささやかれています。その噂は、ゲーム内の“名前入力”にまつわるものです。 その名は――「ツナカユリコ」。 何の変哲もない、どこに…

人形(フリー素材)

メリーさんの電話

とある家族が引越しをすることになったのだが、その際に女の子が「メリー」と呼び大事にしていた人形を誤って捨ててしまった。 とても悲しんだ女の子を哀れに思った両親は 「新しい人…

ビルの隙間(フリー写真)

隙間さん

小学生の時、俺の住んでいた町ではある噂が実しやかに囁かれていた。 それは、夜人気の無い道を歩いている時にビルとビルの隙間の前に立つと、その暗闇から細長い腕が伸びてきて引き摺り込ま…