測量で余った境界杭の裏手
二年前の十一月、郊外の物流倉庫の裏手にある元運河の空き地で、境界確認の仕事をしていた私が数えた杭の話。霜の朝、六本打ったはずの杭が翌朝には七本になっていた。金網…
二年前の十一月、郊外の物流倉庫の裏手にある元運河の空き地で、境界確認の仕事をしていた私が数えた杭の話。霜の朝、六本打ったはずの杭が翌朝には七本になっていた。金網…
渇水で干上がった川底の測量中、レベルの望遠鏡にだけ、対岸に立つ標尺の人が映った。肉眼では誰もいない。測るたびに縮む川幅、乾いた土に残った濡れた足跡。その人が立て…
昭和の城下町で区画整理の測量をしていた私は、公図にだけ残る十三番目の区画に気づく。日が暮れる境の時刻に北のはずれの角を曲がると、表とそっくりの裏の町が広がってい…
北関東の丘陵地帯で測量中に濃霧に巻かれ、目を開けると藁葺きの村にいた。村はずれの小屋には、十年前に同じように来た男が住んでいた。彼が別れ際に渡した天保七年の測量…
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