異世界の港と消えた潮
昭和の遠洋漁船で夜の見張りに立っていた俺は、凪の霧の晩、気づくと異世界の浜辺にいた。潮を力に栄えた並行世界の日本が黙した理由、意識から切り離されて勝手に動く身体…
昭和の遠洋漁船で夜の見張りに立っていた俺は、凪の霧の晩、気づくと異世界の浜辺にいた。潮を力に栄えた並行世界の日本が黙した理由、意識から切り離されて勝手に動く身体…
俺が育った海辺の集落には、八月七日の夜に子どもが外へ出てはいけない決まりがあった。中学二年の夏、浜で一足のサンダルを見つけた翌晩、俺は沖に浮かぶふだらく様の舟を…
海沿いの現場で昼ごとに通った海岸の弁当。同い年の職人A君が語ったのは、毎日私を呼んでいたものの正体と、半歩後ろを歩き続けた本当の理由でした。ある日、浜で起きた水…
三年前の夏、I県の海辺のキャンプ場で、中学二年の弟が沖のブイにしがみついて震えていた。腕を貫く小さな傷と、管理人が言った「ブイは一つ多い」という言葉。二週間後、…
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