怖い話 夜勤倉庫の最上段
物流倉庫の夜勤で、棚の最上段に立つ作業員の影を見るようになった。誰もいないはずの位置に静かに立つその影は、夜が更けるたびに少しずつこちらへ近づいてくる。防犯カメ…
物流倉庫の夜勤で、棚の最上段に立つ作業員の影を見るようになった。誰もいないはずの位置に静かに立つその影は、夜が更けるたびに少しずつこちらへ近づいてくる。防犯カメ…
弟が春から一人暮らしを始める、その引っ越しの話をしていた夕食の後、テレビにノイズが走り、両親の目だけが私を向いた。「あなたは、いつ終わりにするの」。翌朝、住職と…
十年近く前、深夜の幹線道路を歩いて帰った夜のことです。バス停ごとの電話ボックスで、受話器はいつも電話機の上に置かれていました。かすかな香水の匂いと、返却口に戻っ…
十月になると、その年に十二になる少年が白装束を着せられ、腐った締め縄で囲われたお山を登らされます。太鼓は人数ぶんしか鳴らさないと言われ、五人で入りました。下りる…
大学三年の夏、フィンランドの港町のホテルで、午前二時半に広場の叫び声を聞いた親父の話。三十年後に見つかった一枚の写真の裏に、薄い鉛筆で書かれた英語の一行があった…
大学四年の一月、五人で青森へ行く旅の二週間前に、Bと連絡が取れなくなった。Bの部屋の大家は、住んでいたのは別の名前の人だと言う。宿は一週間前に「B」の名で解約さ…
古い民宿の共同便所で、真夜中に閉じ込められました。戸の向こうで誰かがぼそぼそと呟き、これは聞いてはいけないと直感しました。廊下の三枚の板だけが張り替えられていて…
春休みに友人の健二がいなくなり、天満橋の真ん中にスニーカーと靴下だけがきれいに揃えて置かれていました。三軒にほぼ同時にかかってきた電話と、霊感の強いおばさんの枕…
ITバブルの頃に入った小さな会社で、一軒の建売住宅を扱ってから怪我と不幸が続きました。左半身、左手、左足、左目。例の物件で配線の図面を壁に合わせると、階段の位置…
夏休みに自転車で川を遡った先に、青い屋根の家ばかりが並ぶ町がありました。赤い法被を渡され、おにいさん祭りの主役だと言われて小さな神輿を担いだ三人。担ぎ棒の白い紐…
五年後の冬、入院中の淳也から電話がありました。面会時間が終わると、毎晩ひとりの清掃員が病室を覗きに来るというのです。五寸釘の女は俺たちに何度も頭を下げました。あ…
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