タグ: エレベーター

猿夢

夢のなかで「これは夢だ」と気づける私が、寂れた百貨店の地下へ際限なく沈むエレベーターに乗ってしまった夜の話です。平坦な女のアナウンス、一人ずつ消されていく乗客、…

エレベーター

深夜の雑居ビルでエレベーターの扉が開くと、そこは一階のロビーではなく、夜の野原だった。匂いも、音も、確かにあった。降りなかった私に警備員が漏らした一言が、今も忘…

灰色の背広の男

尼崎の駅裏、築四十年の扇栄ビルの遅いエレベーターには、灰色の背広の先客が出るという。残業帰りの夜九時、うっかり放った一発が招いてしまった気まずすぎる遭遇と、管理…