タグ: 長編

銘のない竿

琵琶湖のほとりの古い秤屋には、秤は必ず二本で一組という決まりがありました。控え帳は百年ぶん一本だけ多く、梁の奥には目盛りのない竿が掛かっています。対岸にあったと…

ヤマノケ

息子と二人で出かけたキャンプの帰り道、近道に選んだ林道でエンジンが止まった夜の話です。闇から跳ねて近づく白いもの、土地でヤマノケと呼ばれる山の怪異、そして息子の…

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