積まれた石の数が合わない
十年前の夏、廃ホテルと隠れキリシタンの墓を回った帰りに、友人が賽の河原の石を蹴って倒した。その晩、金属のような音が四回鳴って止まり、窓一面に男の顔があった。翌日…
十年前の夏、廃ホテルと隠れキリシタンの墓を回った帰りに、友人が賽の河原の石を蹴って倒した。その晩、金属のような音が四回鳴って止まり、窓一面に男の顔があった。翌日…
琵琶湖のほとりの古い秤屋には、秤は必ず二本で一組という決まりがありました。控え帳は百年ぶん一本だけ多く、梁の奥には目盛りのない竿が掛かっています。対岸にあったと…
五年後の冬、入院中の淳也から電話がありました。面会時間が終わると、毎晩ひとりの清掃員が病室を覗きに来るというのです。五寸釘の女は俺たちに何度も頭を下げました。あ…
息子と二人で出かけたキャンプの帰り道、近道に選んだ林道でエンジンが止まった夜の話です。闇から跳ねて近づく白いもの、土地でヤマノケと呼ばれる山の怪異、そして息子の…
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