胎内の記憶

christ-at-33-heinrich-hofmann

5才くらいの頃の体験なんだけど、白装束かローブのようなものを着た、髭もじゃの外国人のおじさんの家によく遊びに行っていた。

それが夢なのか実際に行っていたのかはよく分からない。

そのおじさんの家では同年代くらいの子供たちが沢山遊んでいて、人見知りの私が輪に入れず1人でいると、そのおじさんは「大丈夫だから、みんなと遊んでごらん」と優しく話しかけてくれた。

おじさんの家は何故かいつも太陽の日差しが眩しくて、暖かくて、そこに居るだけで心地良かったからしょっちゅう遊びに行っていた。

5才のある日、おばあちゃんが入院した。

家族でお見舞いに行ったんだけど、病院の廊下に絵が飾ってあって、よく見ると私がよく遊びに行くあの髭のおじさんの絵だった。

うちの母に

「このおじさんと遊んだことある!」

と言うと、

「バカ!何言ってんの!これはイエス・キリストの絵でしょ!」

後でどういう人物かを説明されて分かった。

でも、確かに私がよく遊びに行く家のおじさんだった。

それからあまりおじさんの家へ遊びに行く体験は無くなった。

うちは無宗教だし、両親の実家のお墓があるのも仏教のお寺。

なぜイエス・キリストが私と遊んでくれたのかは分からない。

この投稿への返信

育児板に、言葉を話し始めたぐらいの我が子に「生まれる前のこと覚えてる?」と尋ねた体験談を書く「胎内の記憶」というスレッドがある。

時々、胎児だった頃の記憶がある子供がいるのだが、中には胎児になる前のことを憶えていると話す子供がいる。

そういう子供の話には不思議なことに共通点がある。

「空で沢山の子供と一緒に過ごしていて、一人の神様がみんなの面倒を見ていた」というようなことを話すらしい。

関連記事

地下鉄(フリー写真)

目に見えない存在の加護

その日はいつも通りに電車に乗って会社へ向かった。 そしていつものようにドアに寄り掛かりながら外の景色を眺めていた。 地下鉄に乗り換える駅(日比谷線の八丁堀駅)が近付いて来て…

丹沢湖の女

去年の夏に職場の仲間4人と丹沢湖へ行った。 車で行き、貸しキャンプ場をベースにして釣りとハイク程度の山歩きが目的。 奇妙な体験をしたのは3泊4日の3日目だったはず。 …

前世記憶がある俺の話

まず、前世の記憶と言ってもしっかりとはしていない。 生まれた時から記憶が全てあるとか、そういうものではないという事は前提で聞いて欲しい。 ※ 始まりは小学校だった。その頃から…

じいちゃんの話(長編)

これは俺が10年以上前に体験した話。 当時、俺は田舎にある実家に住んでいた。 実家は古くから立つ日本家屋ではあったが、辺り一面に田んぼがあるほどのド田舎という以外は、ごく普…

遊具

記憶の中の転校生

幼稚園の頃、同級生が交通事故で亡くなった記憶がある。しかし、月日が流れたある日、そのはずの同級生が転校生として私の小学4年生のクラスに姿を現した。 当時、幼稚園の同級だった数人…

地下トンネル

次は仲町台

就職活動で疲れ果てた私は、横浜地下鉄で眠りについた。 目が覚めた時、降りる予定だった仲町台ではなく、終点で降りると外はまだ真昼だった。 終点の駅は近代的な真っ白なドーム型…

着物の少女

毎年夏、俺は両親に連れられて祖母の家に遊びに行っていた。 俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、二十年ほど前は、隣の家との間隔…

絵皿

喋る絵皿

小さい頃、祖父が友人宅から鷹の絵の描かれた大きな絵皿を貰ってきた。 それは今でも和室に飾ってあって、特に怪奇現象を起こしたりはしていない。 祖父の友人は骨董商だった。 …

神秘的な山道

おまつり

俺の生まれ育った村は、田舎の中でも超田舎。もう随分前に市町村統合でただの一地区に成り下がってしまった。 これは、まだその故郷が○○村だった時の話。俺が小学6年生の夏のことだった。…

山遊び

子供の頃の話。 大して遊べる施設がない田舎町だったので、遊ぶと言えば誰かの家でゲームをするか、山や集落を歩いて探検するかの2択くらいしかする事がなかった。 小学校が休みの日…