大量のゲームソフト
公開日: ゲームにまつわる不思議な話 | 死ぬ程洒落にならない怖い話
10年前くらい前、ゲーム屋でバイトをしていた。
ある日、もうすぐ閉店時間という時に、突然60歳くらいのおばさんが大きなダンボールを抱えて店に入って来て、物凄い形相で「お金いらないからこれ全部引き取ってちょうだい!」と言う。
それで、結構大量だし新しいゲームソフトも入っているから、本当に良いのか聞こうとしたんだけど、そう言う前に出て行ってしまい俺も店長も困惑。
しかも店長が言うには、そのおばさんはうちの店の常連で、よくゲームを買ってくれていた人らしく、なぜ突然こんなに持って来るのか気味悪がって触ろうとしない。俺も怖いから触りたくなくて押し付け合った。
その時にちょうど閉店の音楽が鳴り、ソフトの評価は翌日ということになって、大量のゲームソフトをレジ台の上に置いたまま俺も店長も帰ったんだ。
だけど、次の日にはもうその大量のゲームソフトはダンボールごと消えていたらしく、店長は「ああいうのには関わらない方が良いよ」とホッとしていた。
※
その後、おばさんは自殺した。家からは長年引き篭もっていた息子の他殺死体が出てきて、地元では騒動になった…。
あの大量のゲームソフトを、なぜあのおばさんは焦って手放そうとしたのか、あのゲームソフト達は今どこにあるのか、色々考えるとちょっと寒気がするんだよな…。