モニターに映る影

夜のビル群(フリー写真)

俺が警備員をやっていたのは、テナントが幾つか入っているビルだった。

常駐警備員というのは、途中に待機時間があるくらいで、基本的に交代制の24時間勤務なんだよ。

故に深夜ビル内の巡回や、駐車場の巡回などもやるんだけどね。必ず決まった時間に発報するパッシブセンサー(人影などで反応するもの)があるのよ。

まあ、先輩や隊長から

「あのパッシブはオカルト発報だから」

と聞いていたから、特に気にしてはいなかった。

でもね、発報があれば一応行かなきゃいけないのが警備員だからさ、一応行くんだよ。6階にね。

あの日も毎度の事ながら発報したのだが、俺はその時、駐車場の巡回をしていたんだよ。

無線で、

「また発報したよ。外から何か見える?」

と言われたからさ、

「見て来ます」

と言って、ビルの表に回って6階を見上げたんだよ。

外から見て初めて気付いたんだけど、6階のパッシブセンサーのある辺りが青く光っている。

凄くビビって、無線で

「6階パッシブセンサー近辺で光を見た!急行求む!」

と連絡してから、防災センターへダッシュで戻ったんだわ。

防災センターへ戻り、各階のエレベーターホールや各フロアのモニターを確認していたら…。

6階に急行した先輩の後ろを、何か青い輪郭の影のようなものが付いて行っている。

先輩に無線で、

「先輩の後ろに何か居ます!」

と言ったのだけど、無線が届いていないのか、全然気にせず歩いている先輩…。

でもモニターに映る影は、先輩の後ろをずっと付いて行くんだよ。怖くてさ…。

暫く経って先輩が戻って来たから経緯を話したのだけど…先輩から信じられない話を聞いたんだ。

先輩「いつものことだと思って、6階に行かずにトイレ行って来た」

俺「えっ? だってモニターに先輩が映ってましたから!マジで影が居たんです!」

先輩「そんじゃモニターの録画見てみようぜ(笑)」

なんて余裕をかましていたから、少し腹が立って録画を見たんだよ。

そこに映っていた警備員は、よく見たら先輩ではなく…俺だった。

もう訳が解らなくて、あの当時はもう6階へ行くのが怖くなってしまった。

いざない

その頃、私は海岸近くの住宅工事を請け負ってました。 季節は7月初旬で、昼休みには海岸で弁当を食うのが日課でした。 初めは一人で食べに行ってましたが、途中から仲良くなった同年…

廃墟でサバゲー

夏の終わりの頃の話。 その日は会社の夏休み最終日ということもあり、仲の良い8人を集め地元の廃墟でサバゲーをすることにしたんだ。 午前中に集まって、とことんゲームをしようと決…

トンネル(フリー写真)

トンネルの少女

二十数年生きて来て、心霊現象なんて体験したことはなかった。 怖い話は好きだけど、そんなの実際には有り得ないと否定的だった。 今は、肯定する気もないけど否定もできない。 ※…

逆拍手

1999年当時のニュース 柳原尋美さん、緊張性気胸による急性心不全ため死去。車の下敷きに。 23日にデビューを控えていた女性3人組新ユニット『カントリー娘。』のメンバー、柳…

青いテント(フリー写真)

青いテント

私は野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。 夜間に山中の獣道でテントを張り、動物が通るのを待って撮影する。 また、赤外線センサーを用いて自動シャ…

いまじょさん

地方に伝わる因習や呪い系の話を一つ。ちなみにガチで実話です。 数年前、大学生の頃、同じゼミにに奄美大島出身のやつがいた。ゼミ合宿の時にそいつと俺と何人かで酒飲みながら怪談なんかを…

山道(フリー写真)

降霊陣

これから僕が書くのは、昔出版社に勤めていた親父がある人に書いてもらった体験談ですが、ある事情でお蔵入りになっていたものです。 出来ることなら霊だとかそういうものには二度と触れずに…

病院で会ったお婆さん

この話は実話です。私自身も体験したことなのですが、当時は何も気付きませんでした。 ※ それは私がまだ幼い頃です。記憶は曖昧なのですが、確か妹がまだ赤子だったので、私は小学生の低学年…

しゃべれるんだな

自宅のトイレに大きな窓がある。ちょうどトイレの床から1メートルくらいのところに。 トイレの臭いを換気する為に、いつも10センチほど開けっ放し。 まあ、自宅代わりに借りてるビ…

風呂の蓋

これはある女性がOLとして働きながら、一人暮らしをしていた数年前の夏の夜の話である。 彼女が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバス。 ある夜、沸いた…