異次元の駅

今日、現実離れした体験をした。就職活動で疲れ果てていた僕は、横浜地下鉄でうたた寝をしてしまい、目的地の仲町台ではなく、終点で目を覚ました。しかし、そこは夕方…

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エレベーターの歪み

今日、信じがたい体験をした。 早めに仕事が終わったので、行きつけのスナックで一杯飲もうと思い、そのスナックがある雑居ビルのエレベーターに乗った。僕は飲むとき…

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時空を超えたゲーム機

誰に話しても信じてもらえない体験がある。それは、初代ゲームボーイが市場に登場したばかりの頃のことだ。 当時、私は親に新しいゲームボーイを買ってもらい、大いに…

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神棚のタヌキと姉の運

俺の姉は、昔から“運が良い”と評される人間だ。 宝くじを買えば、ほぼ毎回のように当たりが出る。とは言っても、夢のような3億円といった大当たりではない。大抵は…

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もう一つの部屋

私が小学校に上がる前のことです。 当時、私は同じような外観の小さな棟がいくつも並ぶ、集合団地に住んでいました。どの棟もよく似ていて、子どもにとっては区別がつ…

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夢が告げるもの

私は昔から、いわゆる「予知夢」のようなものを度々見る体質です。 いわゆるデジャヴとは違い、明らかに未来の出来事を夢の中で体験する感覚。けれど、それは決して便…

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町の境に住む者たち

これは、私の祖父がかつて話してくれた、曖昧ながらも強烈に記憶に残っている不思議な話です。 その主人公は、私の曾祖父にあたる人物か、もしくはそのさらに上の代。…

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エレベーターの礼儀

| 笑える怪談

私はエレベーターに乗る際、たとえ誰もいないように見えても、軽く会釈をしてから乗り込むようにしている。それには、ある出来事がきっかけとなっている。 ※ 数年前…

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見守るふたり

ある写真店のご主人から伺った、忘れがたい話があります。 写真を現像する仕事をしていると、ごく稀に説明のつかないものが写り込むことがあるそうです。そうした場合…

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静寂の駅にて

昔、北陸のとある地域に出張で訪れたときのことです。私はあらかじめビジネスホテルを予約しておき、そのホテルを拠点にお得意様を順に訪問して回る計画を立てていまし…

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最後の帰郷

ある日、母と一緒に二時間ドラマを見ていたときのことだった。登場人物として出てきたお手伝いさんの名前を聞いて、私は何気なく言った。 「お手伝いさんの名前って、…

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出口のない街

俺のクラスに、ある日ひとりの男子が転入してきた。 彼はいつも机に突っ伏していて、クラスの誰とも会話を交わそうとせず、まるで存在を消すかのように日々を過ごして…

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桜の木の下のふたり

夏の間はご無沙汰していたが、普段の休日には、近所の小さな公園によく足を運んでいた。 住宅街の真ん中にひっそりとあるその公園には、鉄棒とブランコ、そして砂場が…

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存在しない駅にて

その日、彼はひどく疲れていました。 残業で遅くなり、帰宅するために電車に乗り込んだのは深夜に差し掛かる頃。 既にいつも使っている快速は運行を終えており、各駅…

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おかめそばと約束の客

JRがまだ「国鉄」と呼ばれていた時代、地元の駅には一軒の蕎麦屋があった。 いわゆる「駅そば」だが、チェーン店ではなく、駅の外で営業している個人経営の蕎麦屋が…

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時空を越えた入れ替わり

最近、ふと思い出した話がある。 霊媒体質の人には、まれに意識が入れ替わることがあるらしい。 だがこれは、ただの憑依ではなく、「意識がタイムスリップして入れ替…

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