もう一つの部屋

私が小学校に上がる前のことです。 当時、私は同じような外観の小さな棟がいくつも並ぶ、集合団地に住んでいました。どの棟もよく似ていて、子どもにとっては区別がつきに…

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夢が告げるもの

私は昔から、いわゆる「予知夢」のようなものを度々見る体質です。 いわゆるデジャヴとは違い、明らかに未来の出来事を夢の中で体験する感覚。けれど、それは決して便利な…

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エレベーターの礼儀

私はエレベーターに乗る際、たとえ誰もいないように見えても、軽く会釈をしてから乗り込むようにしている。それには、ある出来事がきっかけとなっている。 ※ 数年前のこ…

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見守るふたり

ある写真店のご主人から伺った、忘れがたい話があります。 写真を現像する仕事をしていると、ごく稀に説明のつかないものが写り込むことがあるそうです。そうした場合は、…

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静寂の駅にて

昔、北陸のとある地域に出張で訪れたときのことです。私はあらかじめビジネスホテルを予約しておき、そのホテルを拠点にお得意様を順に訪問して回る計画を立てていました。…

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最後の帰郷

ある日、母と一緒に二時間ドラマを見ていたときのことだった。登場人物として出てきたお手伝いさんの名前を聞いて、私は何気なく言った。 「お手伝いさんの名前って、大抵…

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出口のない街

俺のクラスに、ある日ひとりの男子が転入してきた。 彼はいつも机に突っ伏していて、クラスの誰とも会話を交わそうとせず、まるで存在を消すかのように日々を過ごしていた…

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