教授のメモ

公開日: 怖い話 | 都市伝説

jishinkumo

ある大学の教授が突然、姿をくらませた。

教授と同じ研究室の助手は、最初は旅行にでも行ったのだろうと考えたが、大学側に問い合わせても教授の行方は判らないと言う。

助手はどうしても教授に用事があったため、教授の自宅を訪問してみた。

しかし、そこには誰も居らず、教授の家族すら見当たらない。

それどころか、生活している様子を全く感じないのだ。

心配になった助手は、教授の身に何か起きたのではないかと今度は研究室を調べてみた。

すると、教授の机の引き出しから、一枚の見慣れないメモが見つかる。

もしかして、教授からの手紙だろうか…と思い、助手はそのメモを読んでみた。

「このメモを見た人がいるなら、今すぐ東京から離れなさい。

理由は詳しく言えないが、少なくとも200×年○月○日から201×年○月○日までの間は関東地方にいてはいけない。

そして、このメモの内容を決して広めてはいけない。もしそうすれば、日本中がパニックになってしまう」

助手はメモをポケットにしまい込み、急いで荷物の支度をした。

その教授は地震予知連の世界的な権威者だったのだ。

関連記事

達磨女

海外旅行中、ブティックの試着室に入った妻がいつまで経っても戻ってこない。 不審に思った夫が扉を開けると、そこに妻の姿はなく、持って入った服だけが落ちていた。 現地警察に通報…

暗い部屋(フリー写真)

姉の霊

それは私がまだ中学生の時でした。 当時美術部だった私は、写生会に行った時に、顧問の若い女の先生と話をしていました。 その頃は霊が見えなかった私は、他人の心霊体験に興味津々で…

階段の角

当時俺が小3、弟が5才ぐらいだったかな。 そのとき一軒家に住んでて、弟と両親が一階、俺一人が二階で寝てたんだ。 家が古いせいか、かなり家鳴りみたいなのがするんだよ。ガキだっ…

マッチの灯り(フリー写真)

墓場の幽霊

うちの近所にお墓がある。そこに一人で住んでいるおばあさんが体験した話。 ※ ある夜、そのおばあさんは布団に入って眠っていたが、人の気配を感じて起きたらしい。 だがそんなことは…

いまじょさん

地方に伝わる因習や呪い系の話を一つ。ちなみにガチで実話です。 数年前、大学生の頃、同じゼミにに奄美大島出身のやつがいた。ゼミ合宿の時にそいつと俺と何人かで酒飲みながら怪談なんかを…

高田馬場のアパート

7年前の話。 大学入学で上京し、高田馬場近辺にアパートを借りて住んでいた。 アパートは築20年くらいで古かったけど、6畳の和室と、襖を挟んで4.5畳くらいのキッチンがあると…

田舎の村

十九地蔵

俺の家は広島の田舎なのだが、なぜか隣村と仲が悪い。俺の村をA村、隣村をB村としよう。 不思議な事になぜ仲が悪いのかは不明だ。A村の住人に聞いてもB村の住人に聞いても明確な理由は判…

だるま

女の子2人が韓国へ旅行に行った。 ブティックに入り、一人の女の子が試着室に入った。だけど待てども待てども一向に試着室から出てくる気配がない。 カーテンを開けるとそこには誰も…

夜の山(フリー写真)

山へのいざない

母の家系は某山と良からぬ因縁があるらしく、祖母より決してそこへ行ってはいけないと固く言われていた。 「あの山に行ってはいかん。絶対にいかんよ。行ったら帰って来れんようになるよ」 …

銭湯の鏡

貧乏なアパート暮らしの女です。 風呂が無いので銭湯に行ってる。 いつもの銭湯が休みだったから、ちょっと遠くの銭湯に行った。 浴室には数人のオバちゃんがいて、楽しそうに…