お通夜を覗く女性

公開日: 心霊体験 | 怖い話

窓ガラス(フリー写真)

15年程前、不思議な体験をしました。

当時は福井の田舎に住んでおり、高校生の僕は、友人の母親のお通夜へ行きました。

崖崩れか何かの急な事故で亡くなったとのことでした。

葬儀場は木造の古い公民館で、息子の学校関係者ばかりが目立つ寂しい葬儀でした。

会場へ入る時に入り口横のガラス窓を何気なく見上げると、ガラス一杯に顔を近付けている、中年の瘠せた女性と目が合いました。

喪服を着ているようなので、親戚か近所の人が手伝いに来ているのだろうと思いました。

会場の中に入ると中央に写真があり、先程の女性が写っていました。

きっと親戚だから似ているのだろうぐらいに思い、その時はあまりピンと来ませんでした。

しかし会場を出る時、正に背筋が凍り付きました。

女性が写っていた窓の内側には、村の祭礼用の道具がびっしり仕舞ってあり、とても人の入れるスペースなどありません。

その後、十年程は怖くて怖くてずっと自分の胸に閉まっていました。

今から考えると、彼女はあそこに立ち、ずっと列席者を見ていたんですね。

色白の頬と、くっきりとした眉毛が現在でも脳裏に焼き付いています。

関連記事

隠し部屋

20年以上前の話なのですが聞いてください。 友人が住む三畳一間月3万円のアパートに遊びに行ったときのことです。冬の寒い日でしたが、狭い部屋で二人で飲んでいるとそこそこ快適でした。…

炎(フリー写真)

呪い人形

呪いの藁人形をご存知ですか? それに関する話です。 私は仕事柄転勤が多く、各地を転々としていました。 時にはアパート、時には貸家。 私が山口の萩という所に転勤に…

海(フリー写真)

海ボウズ

俺の爺ちゃんの話。 爺ちゃんは物心が付く頃には船に乗っていたという、生粋の漁師だった。 長年海で暮らしてきた爺ちゃんは、海の素晴らしさ、それと同じくらいの怖さを、よく寝物語…

スーパーマーケット(フリー写真)

台風の日の親子

以前スーパーで働いていた時の話。 その日は台風が近付いていて、午前中は雨になる前に買い物をしておこうと客がいつもより多かった。 夕方を過ぎて雨が本降りになると、客はほぼ来な…

雑炊

妻の愛

ようやく笑い飛ばせるようになったんで、俺の死んだ嫁さんの話でも書こうか。 嫁は交通事故で死んだ。 ドラマみたいな話なんだが、風邪で寝込んでいた俺が夜になって「みかんの缶詰食…

瀬戸内海

送り船

二年前の夏休みの話。 友達の田舎が四国のど田舎なんだけど、部活のメンバー四人で旅行がてら泊めてもらうことになった。 瀬戸内海に面する岬の先端にある家で、当然家の真横はもう、…

天保の飢饉

天保の飢饉(1832~1839年)は、連年の凶作の結果、全国にその影響が及ぶほど凄まじいものであった。 しかも、飢饉は7年間の長きに渡って延々と続いたのであった。鶏犬猫鼠の類まで…

クロスロード

1930年代に実在した伝説のブルースギタリストのロバート・ジョンソン。アコースティック・ギター1本で弾き語りをして、アメリカ大陸中を渡り歩いた。 最初の頃の彼のギターテクニックは…

おはじき(フリー写真)

狐が迎えに来る

『一夜物語』という携帯ゲームを知っていますか? そのゲームのオープニングで狐の話が出るのです。 あの話を制作者が知っているかどうかは別にして、実は非常によく似た話がありま…

三つの墓標

俺の高3の時の生物の担当の話。 自分が実際に体験した訳じゃないけど、ある程度現場視点で話します。 先生は某国立大学の出で、その大学は山にあって、昔は基地として使われていたら…