異世界に行った話

神社の影と追跡者

これは17年前の高校3年の冬、そして2年前の大学生時代の夏に体験した、偶然の怪異が重なった実話である。 ——あまりにも理屈を超えた出来事に直面し、私たちはた…

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リングの向こう側

これは十七年前、高校三年の冬に経験した出来事である。 当時の私は、後に失われることになる記憶を補うため、手帳に断片的なメモを残していた。 本稿は、その手帳と…

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祖母が見た新幹線

祖母が体験した、少し不思議な出来事をお話しします。 ※ それは、終戦から間もない頃のこと。 祖母は、生活に必要な物資を買いに市へ向かっていました。 まだ道路…

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書き換えられた模範解答

高校受験を控えたある日のことでした。 私は市販の問題集を使って、自室で静かに勉強に励んでいました。 問題を一通り解き終え、答え合わせを始めたときのことです。…

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記憶が違う男

毎年、夏になると、地元に帰省して高校時代の仲間5人で集まっている。 今年も例年どおり集まったのだが、ひとつだけ、どうにも説明のつかない出来事があった。 誰か…

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時間が消えた坂道

確か、小学2年生の頃の出来事です。 クラスで仲の良い友人が、ある日こう言いました。 「すごい場所があるんだよ! 今日行こうぜ!」 彼は以前から「宇宙人を見た…

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同じ夢を見ていた友人

これは、今から10年以上前──私が中学生だった頃に体験した、今も忘れられない出来事です。 当時、私はある“同じ夢”を何度も繰り返し見ていました。 夢の中で、…

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記憶から消えない記憶

子供というのは、混乱すると訳の分からない行動をとってしまうものだ。 これは、幼い頃の自分に起きた、今でも信じがたい不思議な出来事である。 ※ 当時は5月の節…

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禁足の神社と小さな神主

夏の時期に体験した、不思議で、どこか気味の悪い出来事です。 それは今から3年前、私が21歳だった頃の夏。ちょうど8月の二週目のことでした。 大学に通うために…

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幼い私が消えていた小一時間の記憶

アサガオが咲いていたから、あれは夏のことだったと思います。 当時、私は5歳で、庭の砂場で一人遊びをしていました。 いつものように、小さなシャベルで山を作った…

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三度目の異世界

これまでに私は、三度、異世界に行ったことがあります。 最初は9歳か10歳の頃。二度目は23歳の頃。そして三度目は、今から10年前、36歳の頃でした。 不思議…

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赤い世界とマジシャンの老人

僕が小学6年生だったときのことです。 当時、僕は吉祥寺にある塾に通っていました。 自宅は隣の○○区にあり、毎回バスで吉祥寺まで通っていました。 その日も、い…

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消えた駅と、もうひとつの世界

よく「時空を超えた」とか、「少し違う世界を垣間見た」なんて体験談を目にしますが、実は私にも似たような経験があります。 というより、今なお、その“続き”の中に…

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裏世界への通路

これは、私が小学5年生だった頃に体験した、今でも忘れられない奇妙な記憶である。 夏休みのある日、私は自宅の裏にある大きなグラウンドで、自由研究として「身近に…

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ふたりの母 — 扉の向こうと現実のあわいで

これは、私がまだ小学校に上がる前の、夏の終わりに体験した不思議な話です。 ※ その日、私は母方の祖父母が住む田舎の家で、昼寝をしていました。 何度も訪れてい…

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もどれ

それは、まだ母が幼かった頃のことです。 当時、母は家族とともに、ある団地に暮らしていました。 その団地で体験した、今も語り継がれる奇妙な出来事があります。 …

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