元銭湯の二階で鳴る三つの音
松山の商店街の裏、元銭湯の二階に家賃三万五千円で住んだ三年前の話です。風呂場の電球だけが切れ続け、夜の十時四十分になると壁が決まって三つ鳴りました。乾物屋のおば…
怖い話なのに、なぜか笑ってしまう。そんな不思議な怪談を集めました。ホラーとユーモアが同居する、笑える怪談のコーナーです。怖いだけでは物足りない方に。
松山の商店街の裏、元銭湯の二階に家賃三万五千円で住んだ三年前の話です。風呂場の電球だけが切れ続け、夜の十時四十分になると壁が決まって三つ鳴りました。乾物屋のおば…
愛知の常滑で育った私が、中学生だった秋の夕暮れに、寺の脇道で出会った黒い回転する毛の塊。十年後、図書館の妖怪図鑑でその正体を知り、さらに、あの日の門前に残ってい…
平成六年の夏、岐阜の乗鞍の麓にある古いヒュッテで、山岳部の後輩が霧に巻かれたまま戻りませんでした。その晩、暗い廊下に立っていた後輩に、私はザックの底のことを頼ま…