騙されないぞ

IMGP0172-0113-801

飲み会が終わって終電に乗った時の話。

帰宅ラッシュとは逆方向だったので、めちゃめちゃ空いてた。

しばらくしたら車両には俺と草臥れたサラリーマン風おっさんの二人だけになった。

俺とそのおっさんはお互いそれぞれ車両の両端のシートに座ってた。

おっさんは気持ち良さそうに居眠りしてた。相当疲れてるか、酔っ払ってたんだろう。

おれもちょっと眠かったから目を閉じた。そして5秒くらい経っただけで目を開けた。

おっさんの姿が目に入った。

おっさん、シートを俺の方へ一列移動してるように思えた。

結構酔っていたからか、そんなことどうでも良かったので、俺はまた目を閉じた。

また数秒で何か嫌な感じがして、目を開いた。

今度は確かにおっさんがまた一列こっちの方へ移動してた。

ちょっとやばいかもしれないと思って、スリでもやらかしたらとっ捕まえて駅員に引き渡してやろうと思い、俺は半目を開けて寝たフリをしてみた。

案の定、おっさんは俺が目を閉じたのを確認して立ち上がった。

『こっちへ来るか?』と思ったが、そうじゃなかった。

おっさん、そのまま車両の真ん中でクルクル回り始めたんだ。

そして回りながら、

「騙されないぞ~騙されないぞ~狸寝入りなんかに騙されないぞ~」って呟き始めた。

さすがに俺もビビって、そのまま寝たフリをし続け、次の停車駅でドアが閉まる直前に逃げるように電車を降りた。

おっさんは追っては来なかった。

ただ、タクシー代もなくて2時間以上歩いて帰宅した。最悪だった。

犯罪者に縁のある私

今から書く事はすべて実話なんですが、心霊話ではありません。私が9歳の時、父の仕事(自営)の取引先の人が初めて私の家に来た時、私が案内のために迎えに行きました。その人は優…

5センチ

親が道警勤務なので、事件事故の場合は親父の出動の方がニュース速報よりも早い。だから道内の事件事故の速報は、恐怖よりも『親父の仕事』のイメージが強かったりする。でも、豊浜…

リアル(長編)

俺の経験から言わせてもらう。何かに取り憑かれたりしたら、マジで洒落にならないことになると最初に言っておく。もう一つ。一度や二度、お祓いをすれば何とかなるってことはまずない。長い…

焼かれた十円玉

一昨年まで東京の三鷹に住んでたけど、アパートの部屋に朝4時頃になると必ず誰か来て、郵便受けにバーナーかなんかで焼いた10円を入れられた。最初気付いた時は3枚。たいして気…

クシャクシャ

その日はゼミの教授の話に付き合って遅くなり、終電で帰ったんだ。俺の家は田舎で、それも終電という事もあり俺以外は車内に人は居なかった。下車するまでまだ7駅もあったから、揺…

別荘

人の塊

2年前の話を。この話は一応口止めされている内容のため、具体的な場所などは書けません。具体的な部分は殆ど省くかボカしているので、それでも良いという方だけお読みください。 …

田舎の川(フリー写真)

山中の張り紙

今から5、6年前の話。夏休みなどを使って毎年遊びに訪れていた祖父の家は、宮崎県の山中にありました。目的は主に川遊びで、モリ突きや釣りなどをして楽しんでいました。…

抽象的(フリー素材)

ムシャクル様

前職が前職だったので、不思議な話を聞く機会はそれなりにあった。老若男女問わず、「こんなことがあったんだが、何もしなくて大丈夫か」「あれは一体何だったのか」などを寺に尋ねに来る人…

プール

臨時の用務員

小学校の時、用務員さんが急病で一度だけ代理の人が来た。あまり長くは居なかったけど、まあ普通のおじさん。ただ妙だったのは、すべての女子に「ヨリコちゃん」と話しかける。 …

日本人女性の目(フリー写真)

最後の一線

ある意味怖く、ある意味笑っちゃうような話なのだが…。俺が高校一年生の時の話だ。この頃はもう両親の関係は冷え切っていて、そろそろ離婚かな…という感じの時期だった。…