んーーーー

illustration_dog_music2

現在も住んでいる自宅での話。

今私が住んでいる場所は特にいわくも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので、この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。

ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。

「ん~…ん~ん~…」

最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、放って置くとどんどん近づいてきます。

「ん~…ん~ん~…」

それでも放って置くと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます。

「ん~…ん~ん~…」

なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を繰り返し唱えるようにしています(これしか知らないもので……) 。

とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、声はだんだん遠ざかっていきます。

このリビングではテレビにも集中できません。

声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。

「ん~…ん~ん~…」

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。

発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンションアップ!

さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で

「んーーーーーーーーーーーーー」

って。

関連記事

ショートカット

小学校の頃の体験です。私が通っていた校舎は4階建てでした。校舎の両端にそれぞれ階段があって、東階段と西階段と呼ばれていました。東階段部分の校舎は3階までしかなく…

髪寄りの法

祖父が子供の頃に体験した話。祖父は子供の頃、T県の山深い村落で暮らしていた。村の住人の殆どが林業を営んでおり、山は彼らの親と同じであった。そんな村にも地主が存在しており…

光(フリー素材)

異世界に続く天井裏

俺のクラスに新しく転入生の男子が来た。彼はいつも机に突っ伏して塞ぎ込んでいて、未だに友人は一人も出来ていないようだった。きっとクラスに馴染めずに大変なんだろうと考えた俺…

魂(フリー素材)

守護霊の助け

若い頃、友人のBさんと久々に会い、飲みの席で「本格的な占いをお互いしたことが無い」という話で盛り上がったことがありました。酔った勢いで帰り道、幾つか閉まっていた占い場の中から適…

飲食店(フリー素材)

身代わり

少し昔の話をする。私の友人が飲食店の店長をする事になった。その店に行きたいと思いつつなかなか都合がつかず、結局その店に行けたのはオープンから一ヶ月が過ぎようとしている頃…

為松の竹林

昔、うちの近くの山の麓に「為松の竹林」と呼ばれていた場所があった。文字通り竹林だったらしいが、戦後は住宅地になり、それを知る年寄りももう殆どいない。竹林になる前、明治・…

未来は書き換えられている

昔、高校受験の勉強で市販の問題集をやっていた時の話だ。一通り回答した問題の答え合わせをやっていたのだが、一問だけ正解と解説を読んでも解らない問題があった。何度計算しても…

天井(フリー素材)

十時坊主

ある日、バイト先に群馬生まれの男が入って来た。そこでの俺は勤務年数が長かったので、入って来るバイトに仕事の振り分けや作業指導などの仕切りをやっていた。仕事を共にして行く…

雨(フリー素材)

天候を操る力

小学生の頃だったか。梅雨の時期のある日、親友の友人という微妙な関係の子の家に遊びに行った。その親友と一緒に。そこで三人でゲームなどをして遊んでいたら、あっという間に帰る…

ミンキーモモ

10年程前の話です。当時学生だった私は、友人とドライブに出かけました。昼間にも関わらず「横須賀の心霊スポットを見に行こう」というものでした。場所は、ご存知の方はマニアと呼ばれる…