鏡の向こう
最近、近所のツタヤに新作DVDを借りに行ったことがありました。朝10時からのレンタル開始だったため、ちょうどその時間に店へ向かいました。
店に着くと、残念ながら望んだ時間には間に合わなかったので、帰ろうとした瞬間、入口の自動ドアで人とぶつかりました。その人は私と驚くほど似ていたのです。顔は二卵性双生児か姉妹と言われるほどで、こげ茶の長い髪を後ろで縛り、背中までの長さがありました。
彼女は7年前に発売されたヒステリックグラマーのジャケットを着ており、斜めがけにしたシャネルのスポーツラインのバッグを持っていました。また、フジロックのTシャツを着用し、2年前のルイ・ヴィトンのハートのヒモペンダントを身につけていました。
ぶつかったのは、自分が映った自動ドアと誤認していたためで、相手も同じ理由だと言いました。その後、少し話をして、相手も私と同じように驚いている様子でした。
私はなぜかその場を離れがたく感じ、店内を見ているふりをして様子を伺いました。すると、彼女が店員に私と全く同じ質問をしているのを耳にしました。これにはさらに驚き、心臓が激しく鼓動しました。
そして、彼女の後ろ姿を見たとき、彼女が縛っていた髪のシュシュが私のものと全く同じだったのです。そのシュシュはモバオクで手作りしている人が出品しており、市場にはほとんど出回っていないはずのものでした。
その光景を目にした瞬間、何か恐ろしくなり、急いで家に帰りました。その後も落ち着かず、この不思議な出来事を誰かに聞いてほしいと思い、ここに書きました。
興奮してしまっているので、失礼があったらごめんなさい。