カテゴリー: 意味がわかると怖い話

最初は意味がわからない。でも意味が分かった瞬間、背筋に冷たいものが走る——意味がわかると怖い話(意味怖)をまとめました。考えながら読むホラーをどうぞ。

能力

商店街の奥の椅子に座る年寄りは、通る人を見て食べ物の名を一言だけ呟きました。直前に食べたものを当てているのだと思っていた私は、呟かれた人の記録を追ううちに、この…

行方不明の幼女

ある日、地方に住んでいる6歳の幼女が1人行方不明になった。 母親が公園で主婦友達と話している数分の間に公園から居なくなった。 どこを探しても居ない、警察も検問を…

ノロノロ運転

雨の晩、堤防の道で前を行く車は追い越すな、鳴らすな。祖母の言いつけを破った夜勤明けの朝、前の軽自動車のワイパーだけが一度も動いていませんでした。その意味を知った…

降りなければ

紀伊の山奥の集落へ向かう昼のバス。子どもがぐずったので途中の停留所で降り、定食屋に入った十分後、テレビはそのバスの事故を報じました。妻がこぼした一言の本当の意味…

世界一怖いお化け屋敷

昭和六十年の夏、川原に建つ見世物小屋で木戸番をしました。祖父に言われたのは、釣りを先に渡せという一言だけです。幕の内から響く拍手、濡れる地面、減っていく矢印、十…

母の弁当

中学校に入ってから1人の不良にずっと虐められてた。 自分の持ち物に『死ね』と書かれたり殴られたりもしていて、俺はちょっと鬱になってたと思う。 心配する母にガキだ…

2タッチ入力

認知症の父が、施設から何度も送ってきた意味不明のメール。「いわ」「いら」とだけ繰り返す文面を、私は苛立ちだと思い込み、返信もしませんでした。父の最後のメールが届…

娘の目

駅のホームで起きた出来事から、娘の目だけは守ったはずだった。なのに娘は言った——「上からだと、ぜんぶ見えたもん」。古い木の跨線橋に伝わる「振り返ってはいけない」…

トノサマバッタ

小学生の夏、緑地公園で体長十三・五センチのトノサマバッタを捕まえた。学校はすぐに標本を撤去し「気にしないように」と告げた。十数年後、両親から捕獲場所の真実を聞い…

パンは危険な食べ物

町に出回った一枚のチラシが、パンは危険な食べ物だという奇妙な統計を並べていた。母が、隣人が、商店街が少しずつ変わっていく。数字の正体に気づいたとき、本当の目的が…

年齢当ての男の白い顔

終電を逃して乗った深夜の特急に、灰色のコートを着た痩せた男が乗ってきました。年齢当ての男は、乗客の歳を次々と言い当てていきます。けれど奥の席にいた女性の誕生日を…

呪い真書

許せない男を呪うため、私は一冊の禁書を手に入れました。手順を違えれば呪いは術者に返るという警告のもと、丑三つ時、鏡の前で儀式を始めます。目を閉じて思い浮かべた、…

覗いていた

念願の新居で開いた引っ越し祝い。撮った記念写真の押し入れの隙間から、青白い顔の見知らぬ女が私たちを覗いていました。怯えて訪ねた霊能者は「これは心霊写真ではない」…

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