波止場の男
漁師の俺が深夜の波止場で見た人影は、三ヶ月前に嵐で消えた仲間の健介にそっくりだった。倉庫に消えた影、空き缶、そして春先に上がった水死体——あれは何だったのか、今…
夜中に一人で読んではいけない、と分かっていても止まらない。背筋がぞっとする怖い話・ホラー短編をまとめました。実話風の体験談から本格的な怪談まで、幅広い怖い話を揃えています。
漁師の俺が深夜の波止場で見た人影は、三ヶ月前に嵐で消えた仲間の健介にそっくりだった。倉庫に消えた影、空き缶、そして春先に上がった水死体——あれは何だったのか、今…
深夜の漁港で一人釣りをしていた男性が体験した不可解な出来事。引き潮の時間帯に聞こえてきた声の正体とは。実話風の怖い話。…
四国の山間の集落で、封印が崩れた八尺様に魅入られた青年の恐怖体験。祖父母と霊媒師の必死の護りの中、一夜を過ごした先に待っていたものとは。…
深夜の配送で立ち寄った山奥の集落。そこにいた老人は何度も同じ話を繰り返した。…
瀬戸内の小島で文化財調査中に立ち入った廃校。黒板に残されていた文字が、その島の禁忌を語り始める。田舎の怖い話。…
長距離トラック運転手が深夜に泊まった国道沿いのビジネスホテル。快適な一夜を過ごしたが、二週間後に同じ場所を訪ねると、そのホテルは三年前に閉業していた。…
一人暮らしのアパートで、勝手に洗濯物が干され、食器が洗われ、知らない食材が増えていく。誰かが私の部屋に入り込んでいる――それが誰だったのか、私はまだ答えを出せず…
出張で初めて訪れた地方のビジネスホテル。部屋の全てに既視感を覚える中、ベッドサイドの隙間から見つけたメモには、自分の筆跡で警告が書かれていた。…
俺が小学生だった頃の話です。 当時、近所の小さな珠算塾に通っていました。 ※ その塾には、毎年クリスマスの日だけの楽しみがありました。 その日だけは授業をあまり…
中学三年の冬、雨が降る放課後のことです。私は、あだ名を「師匠」と呼ばれていた女友達と、人気のない廊下でふざけ半分の鬼ごっこを始めました。私たちの校舎は中庭を囲む…
昔、ゲーム雑誌の編集部で働いていた。 毎日、膨大なゲームと向き合う日々。取材、レビュー、裏技検証……時間に追われる生活の中で、私は次第に「ゲームを遊ぶこと」その…
昨夜のことだ。今こうして文章にしていながらも、正直、自分でも信じ切れていない。ただ、当事者である俺がいちばん混乱しているのは確かだ。 ※ 仕事を終えて帰宅すると…
20年以上前の話になるが、どうしても誰かに聞いてほしい出来事がある。 ※ 当時、三畳一間・家賃3万円の古びたアパートに住んでいた友人の部屋へ遊びに行った。 真冬…
以前、霊感の強い女性と交際していたことがある。ある日、彼女に何気なく尋ねた。 「これまでいろんな霊体験をしたって言ってたけど、本当に洒落にならないほど怖かったこ…
今から話す出来事は、3年前。僕が高校2年生だった夏のことです。 その頃、僕は近所のコンビニでアルバイトをしていました。店には同い年の女の子と、50代くらいの店長…
近所の中華屋でラーメンを食べた時のことだ。 会計をしようとすると、店主が静かに言った。 「今日はお代はいただきません。実は今日で店を畳むんです。あなたが最後のお…
1979年6月21日午前3時頃。 兵庫県姫路市野里の路上で、一人のタクシー運転手が震える声で110番通報をしました。 「腰まで垂れる長い髪、真っ赤な口が耳元まで…
母方の実家は熊本県にあります。その実家に住み続けている母の姉――私にとっておばが、先日遊びに来ていました。 ちょうどテレビでは『ターミネーター2』が放映されてお…
あれは、友人が塾で帰りが遅くなったある晩のことでした。 人通りのほとんどない細い道を、家へと歩いていた時。 道の向こうから、誰かがこちらに向かって歩いてくるのが…
十代の頃の話だ。 善悪の分別もつかず、学校にも行かず、仕事もせず、仲間と遊び歩いていた頃のこと。 ある夜、いつものように友人から電話が入り、「今から肝試しに行こ…