ネッシー伝説の終焉
20世紀、世界中で実在が信じられてきた伝説のUMA。それがスコットランドのネス湖に生息しているとされていたネッシーである。
首長竜の生き残りではないかと囁かれており、数々の観光客が実際にそれらしき姿が湖の中で蠢いているのを目撃したり、写真で証拠を押さえることに成功している。
しかし第一発見者らは後に、ネッシーの写真はトリックを使ったものであり、そもそもネス湖には巨大生物など存在していないという衝撃の告白を行っている。
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この捏造が発覚した翌年の1994年。イギリスの BBCテレビで放送された生討論番組でネッシー問題が議題に上がったことがある。
その際に司会者が「一連のネッシー報道、一切が嘘だったとは何とも残念ですね」と話すと、出演者の一人がこんなことを口にした。
「私は最初から嘘だと解っていました。トリック写真だとね。今回は本物を捉えた写真をご紹介しましょう、これです」と、やおら一枚の写真を取り出した。
するとカメラが写真をアップにする途中で暗幕が掛かり、そのまま番組は中断されたという話がある。
そして件の出演者は、放送終了から二日後に行方不明になったとも。
果たしてネス湖には、本当に巨大生物などいなかったのだろうか。