海から来たるもの
普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。 訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。 ここからは彼の語り。た…
田舎には、都会では起きないことが起きる。山道で出会った何か、旧家の怪、峠で聞いた声——田舎の怖い話は、土地に根ざした独特の恐怖を持っています。地方に伝わる怪談・田舎の不思議な体験談を集めました。村の因習、山の禁忌、帰省先での出来事——土地に根ざした怖さを約200話収録しています。
普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。 訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。 ここからは彼の語り。た…
中1の頃の夏でした。 私の祖母の一番上の兄、泰造さんが亡くなりました。 といっても、私は泰造さんとは殆ど面識がなかったのですが、夏休みということもあり、両親と共…
これは俺が14歳の時の話だ。冬休みに、N県にある叔父(当時まだ30代)の別荘に遊びに行く事になった。 本当は彼女と行きたかったらしいが、最近別れたので俺を誘った…
五年後の冬、入院中の淳也から電話がありました。面会時間が終わると、毎晩ひとりの清掃員が病室を覗きに来るというのです。五寸釘の女は俺たちに何度も頭を下げました。あ…
山を降り、俺達は駅前の交番へ急いだ。 『このカメラに納められた写真を見せれば、五寸釘の女は捕まる。俺達は助かる』 その一心だけで走った。 途中でカメラ屋に寄り現…
小学生の頃、親友二人(慎、淳也)と学校の裏山に秘密基地を作っていた。それなりに本格的なもので、板を打ち付けて雨風を防げる三畳ほどの広さの小屋だった。 放課後にそ…
今から7年ほど前の話になる。 俺は大学を卒業したものの、就職も決まっていない有様だった。昔から追い詰められないと動かないタイプで、「まぁ何とかなるだろう」とお気…
祖父の通夜の晩、築百五十年の庄屋屋敷で一人、ガラス張りの奥座敷に通された私。長い廊下を引きずる足音、波打つ襖、共振するガラス。家族はイタチの仕業だと言うが――山…
日本海の漁師町へ帰省した夏、兄と僕は引き潮の干潟の彼方に、くねくねと動く白いものを見つけました。双眼鏡で覗いた兄はその夜から変わり果て、祖父は青ざめて駆けてきま…
これは夏休みも間近に迫った大学3年生の頃の話。 大学の友人の樹と覚、そして修(俺)の3人で、海に旅行しようと計画を立てたんだ。 計画段階で、樹が「どうせなら海で…
次の日、殆ど誰も口を利かないまま朝を迎えた。沈黙の中、急に携帯のアラームが鳴った。いつも俺達が起きる時間だった。 覚の体がビクッとなり、相当怯えているのが窺えた…
俺達は死んだように眠り、翌日、離塵さんの声で目を覚ました。 「皆さん、起きれますか?」 特別寝起きが悪い樹を、いつものように叩き起こし、俺達は離塵さんの前に3人…
序 暇なときにここを読んでいる者です。俺自身、霊感とかまったくありません。ここに書き込むようなことはないだろうと思ってたんですが、 先月起こった話を書き込もうか…
中学生の頃は田舎もんの世間知らずで、悪友の英二、瞬と三人で毎日バカやってた。まぁチンピラみたいなもん。 俺と英二は両親にもまるっきり見放されてたんだが、瞬のお母…
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