彼氏からのメール
公開日: 死ぬ程洒落にならない怖い話
若い女性があるマンションに一人で住んでいた。
彼女には、交際して2年の彼氏がおり、いつかは結婚もあり得るくらい交際は順調だった。
ある日の晩、彼氏からのメールを受信した。
「今から家に行っていい?」
あまりに急だったが、明日は仕事も休みのため、彼女は「いいよ」と返事をしたのだった。
数分後、また彼氏からのメールを受信した。
「タクシーで行きたいけど、正確な住所が分からないから教えて」
彼女は、詳しい住所を彼氏にメールした。
しばらくして、また彼氏からのメール。
「ちょっと遅くなる。先に寝てていいから鍵開けておいて」
彼女は言われるがままに、玄関の鍵を開けてベッドに横になり、彼を待つことにした。
どのくらい時間が経ったのか…。
人の気配に目を覚ました彼女が見たものは、見知らぬ男が鋭いナイフを自分に振りかざす瞬間だった。
彼氏が携帯をどこかで落としてしまい、その携帯を拾った変質者が、メールのやり取りを見て、彼女の存在を確認した上で彼氏になりすまし、彼女の住所を聞き出して殺しに来たのだった。