集落の火番、三日間
祖父の一周忌で岡山の山間集落に帰省した。長老から「三日間、夜通し囲炉裏の火を絶やすな」と頼まれた。それがどんな怖い話だったのか、今も私はうまく説明できない。実話…
田舎には、都会では起きないことが起きる。山道で出会った何か、旧家の怪、峠で聞いた声——田舎の怖い話は、土地に根ざした独特の恐怖を持っています。地方に伝わる怪談・田舎の不思議な体験談を集めました。
祖父の一周忌で岡山の山間集落に帰省した。長老から「三日間、夜通し囲炉裏の火を絶やすな」と頼まれた。それがどんな怖い話だったのか、今も私はうまく説明できない。実話…
中国地方の山あいの無人駅。終列車を待つ間、駅舎裏の小さな保線通用口を覗いてしまった。這って入った先には、昭和十九年十一月の旧字駅舎が広がっていた。異世界に迷い込…
父から引き継いだ棚田の水路管理。「向こう岸に何かいても見るな」と言われていたが、ある夜の見回りで向こう岸に人の形をしたものを見た。翌朝、管理していた分水板が一枚…
数年前の春、北陸の小さな漁港で、霧の夜に音もなく港へ戻ってきた一隻の漁船を見た。船体に書かれていたのは、半世紀前に沈んだ船の名前だった――冷静に語られる、海辺の…
長距離トラック運転手が深夜の峠でエンジントラブルに見舞われた夜、山の斜面に灯りを見つけた。暦は昭和三十八年を示し、老婆は「夜明け前に出ないと外には戻れない」と言…
秋田の山奥にある築百年の古民家を解体していた大工が、太い大黒柱の中に封じ込められた異様なものを見つける。地元の老人が語った禁忌の意味とは。…
山あいの集落を担当する郵便配達員が体験した話。行き止まりの農道の奥に、毎月荷物を無言で受け取る老婆がいた。ある日、玄関前に見知らぬ男の人影が消え、帰り道に思いも…
雑誌の取材で山奥の限界集落を訪れたフリーランスの写真家が、一人暮らしの老人の家に泊まる。夕食に四人分の膳が並び、夜中には誰かと話す声が聞こえる。写真に写ったもの…
深夜の配送で立ち寄った山奥の集落。そこにいた老人は何度も同じ話を繰り返した。…
瀬戸内の小島で文化財調査中に立ち入った廃校。黒板に残されていた文字が、その島の禁忌を語り始める。田舎の怖い話。…
祖母が生前、決して近づくなと言い続けた裏山の祠。遺品整理で初めて足を踏み入れた先にあったもの…
これは、今から二十年ほど前に実際にあった出来事です。 私の実家がある、山間の小さな村で起きた、少し気味の悪い話です。 ※ 実家の近くの山中には、○○○○苑という…
数年前、ふと一つの村のことを思い出した。 一人旅をしたときに立ち寄った、小さな旅館のある山あいの村だ。 豪華さはないが、女将さんの笑顔や素朴な料理など、心のこも…
俺の実家は、岩手県のとある地方にある。 毎年帰省しているが、田舎には「本家」という、一族を統括する家が存在することを知っているだろうか。血筋の出所であり、親戚縁…
これは十七年前、高校三年の冬に経験した出来事である。 当時の私は、後に失われることになる記憶を補うため、手帳に断片的なメモを残していた。 本稿は、その手帳と微か…
これは、あるクレーマーの家系にまつわる、恐ろしくも哀しい話である。 私が働いている店舗によく来るクレーマーがいるのだが、その人物について町中に広まっている噂を耳…
これは、実際に起こった事件にまつわる話です。 ※ 今から15年前、私は10歳でした。 私の地元は山形県の中でも特に山あいの田舎で、ご近所さんは皆、顔見知りを超え…
蝉の声と、じいちゃんのまなざし これは、俺が十年以上も前に体験した実話だ。 当時、俺は田舎にある実家で暮らしていた。 実家は古い日本家屋で、周囲は田んぼに囲まれ…
近所に家族ぐるみで懇意にしてもらってる神職の一家がある。 その一家は、ある神社の神職一家の分家にあたり、本家とは別の神社を代々受け継いでいる。 うちも住んでいる…
※本作品は実話をもとにしたフィクションです。 九州のある地域の話。 仮だが、S区という地域の山を越えた地域の、裏S区って呼ばれている地域の話。 現在では裏とは言…